秘匿児のカレコレ屋 (ページ44)

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ﾎﾞﾏｰ「へ、へへ…アンタを所望らしいぜ、嬢ちゃん」

『私？』

ﾎﾞﾏｰ「嗚呼、アンタの混血の能力…トッププレデター内で秘匿扱いだったって聞いたぜ？

アンタを逃した研究員と研究所を全員処分しちまったせいで、内部は大慌てだ」

『…じゃあ、貴方、トッププレデターから依頼を？』

ﾎﾞﾏｰ「いや、別の組織さ…依頼主が自慢げには話してくれたよ。

秘匿児のアンタをトッププレデターがマジになって探しているのと、アンタの身体を食っちまいたい依頼主とな」

『…私の身体を食べても、何もならないのは実験済みだけど？』

1度だけ自分の身体を切って、お腹の肉をマウスに食べさせた事がある。

不死身になるかと思ったら失敗した。

ﾎﾞﾏｰ「知ら、ねぇ…狂った奴の思想なんて難しくて、何言ってんのか分かんねぇ…んだよ」

『…なるほど、貴方の依頼主は私の能力を知ってるって事ね』

ﾎﾞﾏｰ「…後、君も狙われてるぜ？不死身君」

ｶｹﾞ「あぁ？俺？」

ﾎﾞﾏｰ「嬢ちゃんのついでみたいだったが…まぁ、頑張れよ」

ｶｹﾞ「なんで敵に慰められなきゃなんねぇんだよ！？」

『どんまい』

ｶｹﾞ「うるせぇ！！…で、その依頼主の名前は？」

ﾎﾞﾏｰ「知らねぇ。けど、何が目的かは話してくれたぜ？」

『目的…？』

ﾎﾞﾏｰ「不老不死と世界征服とか言ってたな」

ｶｹﾞ「なんか、ありきたりなラスボスって感じだな」

ﾎﾞﾏｰ「だよな〜？後は長い話をつらつら喋ってたけど、覚えてねぇ」

ｶｹﾞ「はぁ…いまいち宛てにならねぇ情報だな」

『後処理はカゲチヨ君に任せるわ。私、シディさんの治療してくるから』

ｶｹﾞ「はぁ？治療って…おい！」

カゲチヨ君の声を無視して、シディさんの所へ走っていく。

私の知らない後ろの方でカゲチヨ君とヒサメさんが会話していた。

ﾋｻ「大丈夫！Aさんに任せてよ」

ｶｹﾞ「…俺が戦っている間に、何があったんだよ」

ﾋｻ「うーん…女の子同士のナイショ、かな？」

ｶｹﾞ「はぁ？」