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振り下ろされる銅球を前に、咄嗟にAがよけようと身をよじらせたが、何せ手足を縛られている。真面に避けれる筈がない。
もしもAを縛っている物が普通の縄だったなら簡単に千切れただろう。だがさすがに鉄の鎖となると少々時間がかかる。
何が言いたいかと言うと、Aの頭は弾け飛んだ。勿論物理の方で。
ゴシャッと嫌な音を吹き飛んだAの耳が拾う。
そしてAだった肉片や血が辺り一面に広がると、悲鳴嶼は「南無阿弥陀仏」と一言呟いた。
……だがAはこんな事では死なない。
モゾモゾと飛び散った肉片が動きだし、次第にAの体に集まって行く。
「なんと…」
そしてあっという間にAは元の姿に戻った。
「…この通り妾は死なぬ。というかお主、妾が鬼舞辻めの作った鬼だとでも思っておるのか？」
「鬼舞辻めの作った鬼と一緒にしないでおくれよ」と少し不貞腐れたように言うAに、悲鳴嶼は訳が分からずただ無言でその得体のしれない何かの気配を感じ取っていた。
(確かに気配が少し違う…)
「＿＿え！？Aさんですか！？なんでこんなところに！？」
そこへ驚いた様子のしのぶが駆け付けた。いつもの貼り付けたような笑顔の仮面も、今は何もなかったかのように剥がれ落ちてしまっている。
「しのぶ！カナエもしのぶも風邪などは引いておらぬか？最近文が少ない気がしての、心配しておったのじゃぞ？」
「ふふっ私も姉さんも元気ですよ、文の件についてはすみません、忙しかったもので」
「なら良いのじゃが……」
思わず悲鳴嶼は「南無……」と声を漏らした。
あの鬼を憎悪している筈のしのぶが、どうにも弾んだ声で“何か”に話しかけている。
「……ってAさん、首回りにやけに血が付いているような気がするのですが、私の見間違いでしょうか？」
「ああ、今しがたそこの悲鳴嶼？に頸を粉砕されたのじゃ」
「ええ！？」
驚き慌てるしのぶの姿に、Aはいたずらっぽく笑みを浮かべる。
カナエやA以外の人間の前では貼り付けたような笑みを浮かべるしのぶが、自分の前で素のまま接してくれているのだ、Aが喜ばないはずがない。
その数分後、多少の問題は発生したものの、無事柱全員が揃い。
炭治郎が隠の後藤の手によって起こされた。
「いつまで寝てんださっさと起きねぇか！！」
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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