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これは数十年ほど前の話だ。
当時Aはまだ鱗滝に会っておらず(純粋に鱗滝さん産まれてない)、狭霧山にも住んでいなかった。
Aとしても暇すぎて、色んな山に東奔西走し鬼を狩りまくる生活を酒と共に送っていた。
「何じゃここは、蜘蛛がおるではないか……」
そんな中偶々Aが寄ったのが那田蜘蛛山だ。
A自身、幼いころのトラウマで、蜘蛛だけはどうしてもだめ、という性分なのだが、鬼の気配がする以上、その場を離れるわけには行かなかった。
「うぅ…これは結構精神的に来るものがあるの……」
そのまま蜘蛛を出来るだけ見ないようにして森の奥に進んでいると、ボロボロの家がある少し開けたところに辿り着いた。
「この中から鬼の気配……と言う事はここにおるのじゃな」
「＿＿誰アンタ、僕の家に何の用？」
さて中に入ろうとしたところでAの後ろから声がかかった。幼い子供の声だ。
「……見て分からぬか？主らを狩りに来たのじゃ」
……多分、見ただけでは分からないと思う。
第一Aは日輪刀を持っていない。持っていたにはいたのだが、何年も前に錆びれ、使えなくなってしまった。
それからAは鬼を狩る方法を変え、再生が雑魚鬼程度になるまで痛めつけ、弱らせたのちに日光の日であぶり完全に狩る。というやり方に変えたのだった。
「人間じゃないんだね、ふ〜んキミ、名前は何て言うの？」
「話を聞け」
「僕の家族になってよ」
「お主は、人の話を聞けと母に教わらなかったのか……？？」
言葉の
その後もしつこく迫られ、あまりのしつこさにAは逃げ出した。鬼を狩る、という目的も忘れて。
ただただ、めんどくさかった。
最終的にはAの名前を聞き出そうと、累の家族総出で襲ってくるものだから普通にビビっていた。
無数の赤い糸を繰り出し、捕まえてこようとして来たり、操る用の糸を繋ぐ蜘蛛に追われたり。毒蜘蛛に噛まれそうになったり…
辺り一面蜘蛛、蜘蛛、蜘蛛、蜘蛛。他の人から見ても地獄絵図だ。
数百年ぶりの半泣きだった…………かもしれない。
「……あの山、二度と行くものか……」
＿＿＿と言うのもあり、今の今まで忘れてはいたが、完全にAは目の前で喋る累、と言う鬼を前に、トラウマ再来で
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月縹(プロフ) - 広海さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！前程更新頻度は高くはないけど、見てくださる方がいるなら頑張れます😭😭 (2021年11月12日 21時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
広海 - とても面白いです。これからもがんばってください! (2021年11月12日 20時) (レス) @page47 id: 4ad4f67aa2 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 闇姫さん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！無限列車…カ、カキタイ… (2020年10月12日 20時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫(プロフ) - 凄い面白かったです！無限列車も見たいなと思っております！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: aeb4d97102 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 腐りかけの果物さん» こちらこそありがとうございました！！他の作品(新作とか)なども読んで頂けると嬉しいです！ (2020年10月11日 21時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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