Ｓ愛。。[名前変換オリジナル]

＊２７話＊ ページ27

息が苦しくなってきた。





私は力をふり絞って夏木の胸を強く押す。





夏木「犬のくせに…ご主人様を拒むのか？」





夏木はそう言い私にせまる。






A「私は人間よ！！犬扱いしないで！！」





はっきりそう言い返す私。






夏木「そうか…そんなにあの男がいいってことだな？」






A「別にそういうわけじゃ…！！」






夏木「うるせぇ！！」





夏木はそう言うと私の前髪をつかみ引っ張る。





A「いたっ…離しっ…！！」






夏木「お前は俺の犬だ。他の奴に飼われることは…許さない。」






そう言い放つと乱暴に私の前髪から手を離す。






A「悪魔…」





私はつぶやいた。





彼は…きっと極悪悪魔の生まれ変わりだ。






私は引っ張られてぐしゃぐしゃになった前髪を直す。






別に、響先輩のことなんて…






A「好きじゃない…とは言い切れない…な。」





私はため息をつくとその場から去った。






たくさんの生徒に注目されながらも。






「…そこの女。待て。」





いきなり私は呼び止められた。





私は振り返った。





そこには…見たことのない男子生徒が。







A「何か用…？」





私が聞くと男子生徒は私を見つめて






「お前さ…空の何？」





といきなりそんなこと言い出したのだった。






A「何って…犬…みたいだけど？私は人間だけど。」






「…本当にそれだけか？」





A「は？」





思わず聞き返してしまう私。





「本当にそれだけか？」





A「だから何言って…」





「…もういい。お前…名前は？」





A「名前って…Aだけど…」






「…Aな。俺は千世。空の一番の存在。」







…………はぁぁっ？！





そう言うと千世は去っていったが…





あの最後の言葉…





意味わかんないんだけど？！

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