Ｓ愛。。[名前変換オリジナル]

＊１５話＊ ページ15

先「早くすわりなさい。何やってたんですか。」





先生が怒り気味に私達に聞く。





夏木「取り込み中だったんで。すみません。」





すると生徒たちがざわついた。





生徒「取り込み中ってあいつら…」





生徒「そんな関係だったのかよ。」






夏木が誤解を招く言い方をする。






私は夏木の方を見上げる。





私が何か言いたげにしてると…





夏木は私の口に人差し指をたてて






夏木「犬はご主人様の言うことを素直に聞かなきゃダメだぞ？」






とニコッと笑って言う。





私は夏木をにらみつける。






夏木は余裕の笑顔。





私は反抗するのをためらった。





ここで反抗すれば…何かまた嫌なことをされるかもしれない。






A「っ…」






私はうつむいて黙りこくる。






先「もういいからすわりなさい。」





先生もそう言って許してくれた。






夏木「本当にすみませんでした。」






夏木はまたあの優しい笑顔をみんなに見せる。






女子達がそれを見て黄色い声を上げているのがわかる。






あんな笑顔は偽りだ。






そんなことを知ってるのは…





もちろん私だけ。






こうしてホームルームが始まった。






私は黙って先生の方だけを見て話を聞く。





だが…





夏木「……」






A「………」






夏木は先生の話を聞いてるフリをしながら私を見ていた。






視線でわかる。






そして長いような短いようなホームルームが終わり…






私は即座に席を立ち、夏木から離れた。







男友「おーい！！空〜」






夏木も友達に呼ばれて私から視線をはずした。







A「なんなの一体…！！」






夏木の意図が、全く読めなかった。

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