Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ6)

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スネイプはルーピン先生が柳を固定するのに使った枝を拾い、それで木のコブを突き、マントを被って姿を消した

ハー「これで全部ね」

私は拳を落とした頭を擦りながらハーマイオニーを見た

ハー「私たち全員、あそこにいるんだわ…さあ、あとは私たちがまた出てくるのを待つだけ…」

私はバックビークの手綱を端の一番手近の木にしっかりと結びつけ、乾いた土の上に腰を下ろし、膝を抱き抱えると二人も腰を下ろした

ハー「ハリー、A、私、わからないことがあるの…どうして、吸魂鬼(ディメンター)はシリウスを捕まえられなかったのかしら？」

私とハリーはお互い見合って自分達が見た事を話した。一番近くにいた吸魂鬼(ディメンター)が私とハリーの口元に口を近づけたこと、その時大きな銀色の何かが、湖の向こうから疾走してきて、吸魂鬼(ディメンター)を退却(たいきゃく)させたこと

説明し終わった時、ハーマイオニーの口元が微かに開いていた

ハー「でも、それ、なんだったの？」

ハ「吸魂鬼(ディメンター)を追い払うのものは、たった一つしかありえない」

『本物の守護霊(パトローナス)よ。それもとっても強力な』

私とハリーは静かに言った

ハー「でも、いったい誰が？」

ハーマイオニーがそう言うが、私とハリーは無言だった。湖の向こうの岸に見えた人影を私とハリーは思い出していた

ハー「どんな人だったか見たの？先生の一人だった？」

ハ「ううん。先生じゃなかった」

ハーマイオニーは興味津々で聞いていた

『あんな大勢の吸魂鬼を追い払えるなら、本当に力のある魔法使いしかありえない…』

ハー「守護霊(パトローナス)がそんなに眩く輝いていただったら、その人を照らしたんじゃないの？見えなかったの？________」

私は気絶する寸前の記憶を必死に思い出した。なにか懐かしく、強くて…安心する…そう感じた事を思い出すと私は口を開いた

『______もしかして私とハリーかもしれない』

私がそう言うとハリーとハーマイオニーが私の方を勢いよく振り向いた

ハ「僕も…そう思った…でも…きっと思い込んでるだけなんだとも思ってる…僕達のお父さんかもって考えてた…」