Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ2)

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私とハリーは城の方を向くと、ダンブルドア、ファッジ、年老いた委員会のメンバー、それに死刑執行人(しけいしっこうにん)のマクネアが石段を下りてくる

するとハグリッドの小屋の裏口が開き、私は自分自身と、ハリー、ロン、ハーマイオニーがハグリッドと一緒に出てくるのを見た。木の影に立って、かぼちゃ畑の自分自身の姿を見るのは、今まで感じたこともない、全く奇妙な感覚だった

ハグ「大丈夫だ、ビーキー。大丈夫だぞ…」

ハグリッドがバックビークに話しかけ、それから私、ハリー、ロン、ハーマイオニーに向かって話しかけていた

ハグ「行け！急ぐんだ。聞くんじゃねぇぞ…」

ハグリッドの小屋の戸口を叩く音がした。死刑執行人の一行の到着だ。ハグリッドは振り返り、裏戸を半開きにして小屋の中に入っていった

「獣はどこだ？」

ハグ「外_______外にいる」

木々の影に隠れている方の私達は小屋の中で起こっていることを、半開きの裏戸を通して聞くことができた

ファ「ハグリッド、我々は_______その_______死刑執行の正式な通知を読み上げねばならん。短く済ますつもりだ。それから君とマクネアが書類にサインする。マクネア、君も聞くことになっている。それが手続きだ_____」

『今だ______二人ともここで待ってて』

マクネアの顔がハグリッドの小屋の窓から消えた時、私は木陰から飛び出し、かぼちゃ畑の柵を飛び越え、バックビークに近づいた

『私よ_______バックビーク、お願い。おいで______』

瞬きをしないように注意しながら、以前に一度やったように、バックビークの荒々しいオレンジ色の目を見つめ、お辞儀しようとしたらバックビークは目を見開いて私に近づいてきた

『わっ！よしよし、おいでバックビーク。』

私はバックビークを柵に縛りつけている綱を解いてそーっとハリーとハーマイオニーの所へ向かい、木々の影に隠れた

ハ「やった！」

ハー「どうなるかと思ったわよ。」

ハリーは小さくガッツポーズをし、ハーマイオニーは胸を撫で下ろしていた

『バックビーク、私の事覚えてたみたい』

私はそう言い、バックビークを撫でると気持ちよさそうに手に擦り寄ってきた