Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ1)

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私達は急いで太い樫の木の影に隠れ、幹の両脇から覗いた。ハグリッドか、青ざめた顔で震えながら、戸口に顔を出し、誰が戸を叩いたのかそこら中を見回した

ハ「僕たちだよ。〝透明マントを着てるんだ〟。中に入れて。そしたらマントを脱ぐから」

ハグ「来ちゃなんねえだろうが！」

ハー「______もうちょっと行きましょう」

自分達自身がハグリッドの小屋に入ったのを確認し、ハーマイオニー囁いた

『いたわ！』

木々の間をこっそり進み、かぼちゃ畑の柵に繋がれて落ち着かない様子のヒッポグリフが見えるところまでやってきた

ハ「やる？」

ハー「だめ！今バックビークを連れ出したら、委員会の人たちはハグリッドが逃がしたと思うわ！外に繋がれているところを、見るまで待たなくちゃ！」

ハーマイオニーが小声でそういうと陶器の割れる音がハグリッドの小屋から聞こえた

ハー「ハグリッドがミルク入れを壊したのよ。もうすぐ、私がスキャバーズを見つけるわ________」

それから数分して、私達はハーマイオニーが驚いて叫ぶ声を聞いた

ハ「ハーマイオニー________もし、僕たちが中に飛び込んで、ぺティグリューを取っ捕まえたらどうだろう_____」

ハー「だめよ！分からないの？私たち、最も大切な魔法界の規則を一つ破っているところなのよ！時間を変えるなんて、誰もやってはいけないことなの。だーれも！もしハグリッドの小屋に自分自身が飛び込んでくるのを見たら

どうすると思う？」

『多分気が狂ったか、闇の魔術にでもかかったのかなって思う』

ハーマイオニーとハリーの会話を聞いて私はチロっと言った

ハー「Aの言う通りよ！事情が理解出来ないと思うし、自分自身を襲うこともありうるわ！マクゴナガル先生が教えてくださったの。魔法使いが時間にちょっかいを出したとき、過去や未来の自分自身を殺してしまったのよ！」

ハ「わかったよ！ちょっと思いついただけ。」

私はハリーにどんまいと言うように目配せして肩に手を置いた

ハー「間もなく私たちが、出てくるわよ！」

ハーマイオニーが私とハリーを小突いて城の方を指さした