Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ27)

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ハー「ねぇ、ハリー、元気出して！」

ハ「僕、大丈夫だよ。休暇のことを考えてただけさ」

ハーマイオニーが寂しそうに言い、ハリーは力なく笑った

リ「お前は随分と元気そうだけどなァ」

『ヴァンパイアだもの。怖いものはあんまり無いわ。』

ロンが話電(フェリトン)の話をしており、ハーマイオニーに「電話(テレフォン)よ。全く、あなたこそ〝マグル学〟を取るべきだわ…」とツッコまれているのを聞いて私とハリーとリアムは大笑いしたがロンは知らんぷりだった

ロ「今年の夏はクィディッチのワールド･カップだぜ！どうだい、ハリー、A？泊まりにおいでよ。リアムも一緒に見に行こう！パパ、たいていの役所から切符が手に入るんだ」

『リアムの分の切符はいらないわよ？この子どうせ私の中に入りっぱなしよ。ゴーストは人には入らないでしょう？』

ロンの提案は効果てきめんで私の発言も大笑いを引き起こしハリーは大いに元気づいた

ハ「ウン…ダーズリー家じゃ、喜んで僕たちを追い出すよ…とくにマージおばさんのことがあったあとだし…」

『まぁ、ハリーあれは事故よ？仕方ない事だわ』

リアムに「てめーふざけんなよー！」と切符の事を引きずっているのか私の頬を引っ張っていたが気にせず言うと3人はケラケラと笑った

その後は爆発ゲームをしたり、いつもの魔女がワゴンを引いて私達は盛り沢山のランチを買い込んだ。ただし、一切チョコレート抜きのね…

『ん、あれは…』

午後も遅い時間になって私は窓の外を見ていると何が小さくて灰色のものがぴょこぴょこと飛んでいた

リ「ちっせぇフクロウだな」

リアムも気づいたのかそう言うとスルンと汽車の外に出てそのフクロウを掴み、また汽車をすり抜けて中に入った

リ「汽車の気流に煽られてたぞコイツ。ふむ、ポッターとA宛だぞコレ」

リアムがフクロウから手紙を取るとフクロウはコンパートメントの中をブンブン飛び回った

『誰だろう…？』

リアムから手紙を受け取り封を破くととハリーが私の隣に来て手紙を覗き込み、お互い読んでみると驚きで私とハリーは叫んでしまった

「『シリウスからだ！』」

ロ/ハー「「えーっ！」」

ロンもハーマイオニーも興奮したように叫んだ

ロ「読んで！」