Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ24)

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ダ「これはもっとも深遠で不可解な魔法じゃよ。ハリー、A、わしを信じるがよい…いつか必ず…ぺティグリューの命を助けてほんとうによかったと思う日が来るじゃろう」

私とハリーにはそんな日が来るとは思えなかった。ダンブルドアはそんな私達の思いを見通しているようだった

ダ「ハリー、A、わしは君たちの父君を知っておる。ホグワーツ時代もそのあともな」

ダンブルドアが優しく言った

ダ「君たちの父君も、きっとぺティグリューを助けたに違いない。わしには確信がある」

するとハリーはダンブルドアの目を見た。私は糖蜜パイを頬張って二人を見た

ハ「きのうの夜…僕、守護霊(パトローナス)を創り出したのは、僕達のお父さんだと思ったんです。あの、湖の向こうに僕達自身の姿を見たときのことです…」

ダ「無理もない。もう聞き飽きたかも知れんがの、ハリー、君は驚くほどジェームズに生き写しじゃ。ただ、君の目だけは…母君の目じゃ_________A、君は、母君の生き写しじゃな。しかし、目は父君じゃ」

ハリーは頭を振って呟いた

ハ「あれが父さんだと思うなんて、僕、どうかしてた。だって、父さんは死んだって分かっているのに」

ダ「愛する人が死んだとき、その人は永久に我々のそばを離れると、そう思うかね？大変な状況にあるとき、いつにも増して鮮明に、その人たちのことを思い出しはせんかね？

君たちの父君は君たちの中に生きておられるのじゃ、ハリー、A。そして君たちがほんとうに父親を必要とするときに、もっともはっきりとその姿を顕(あらわ)すのじゃ。そうでなければ、どうして君たちが、あの守護霊を創り出すことができたじゃろう？プロングズとレーヴァテインは昨夜、再び駆けつけてきたのじゃ」

私とハリーはダンブルドアの言うことを呑み込むのに、一時が必要だった

ダ「シリウスが、昨夜、あの者たちがどんなふうにして動物もどき(アニメーガス)になったか、すべて話してくれたよ」

ダンブルドアは微笑み言った

ダ「まことに天晴(あっぱ)れじゃ。わしにも内緒にしていたとは、ことに上出来じゃ。ハリー、A、君たちは昨夜、父君に会ったのじゃ…君たちの中に、父君を見つけたのじゃよ」

ダンブルドアはそう言って部屋を出ていった