Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ49)

今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:44,443 hit

99 ページ49

ハーマイオニーがピリピリしていたので私はそばに行って、こっそり呟いた。何故ハーマイオニーがこんなにピリピリとしているのは…

双子がプレッシャーを撥ね除けるため、いつもより元気がよかったし、ウッドは隅の方でクィディッチ競技場の模型と選手の人形を杖で動かしながら一人でブツブツ言っていたし、アンジェリーナ、アリシア、ケイティの3人は双子の冗談で笑っていた

ハリーとロンは私とハーマイオニーと一緒に座った

『ハリー、緊張してる？』

私達4人は騒ぎの中心から離れたところで話していた

ハ｢明日のことは考えたくもないよ｣

ハー｢絶対、大丈夫よ｣

ハーマイオニーはそう言いながら、怖くてたまらない様子だった

ロ｢そうだ！君達にはファイヤボルトがあるじゃないか！｣

ハ｢うん…｣

ロンが言ったが、ハリーは腑に落ちない様だった

ウッ｢選手！寝ろ！｣

ウッドが突然立ち上がり、一声叫び、私達は自分の部屋へ戻った

翌日、グリフィンドールチームと一緒に割れるような拍手に迎えられて、大広間に入った

レイブンクローとハッフルパフのテーブルからも拍手があがるのを見てハリーの顔はほころんでいた。スリザリンのテーブルからは選手が通り過ぎると嫌味な野次が飛んできた。ただ一人、熱い視線を私に送ってきてたので、控えめに手を振ると彼も振り返してくれた

ハ｢カナ、幸せそうだね｣

『まさかあのドラコと付き合えるなんて思わなかったよ。私だけが好きなんかなって思ったけど…』

ハリーは私にだけ聞こえる声で言ったので私も小声で話すと、前から誰かがハリーの元へ来た

チョ｢ハリー、カナ、頑張ってね！｣

チョウ･チャンが私達に言い、最後にハリーの方を見て大広間を出て行った

『思い続ければいい事が起きるよ』

私はハリーの耳元で囁き肘で小突き、ケラケラと笑いながら席に着いた

ハ｢カナ！僕が好きなこと知ってるの！？｣

『もちろんさ、顔赤いからすぐわかるよ』

ハリーが小さな声で驚きながら言うので笑いながらトーストを食べ答えた

『応援するよ、ハリー』

ハ｢ありがとうカナ｣

ニッコリと笑ってハリーも朝食に手を伸ばした

ウッ｢よーし…風らしい風もなし…太陽は少し眩しいな。目が眩むかもしれないから用心しろよ…グラウンドはかなりしっかりしてるな。｣

ウッドは後ろにチーム全員を引き連れ、フィールドをしっかり観察した