Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ43)

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«私、ミスター・ワームテームは、その薄汚いドロドロ頭を洗うようご忠告申し上げる»

『ふっ、』

私はついに我慢が出来なくて少し吹くとスネイプが勢いよく私の方を向いたがすぐに地図の方を見た。ハリーは私をニヤニヤしながら肘で小突いた

«私、ミスター・レーヴァテインがスネイプ教授にお別れを申し上げ、また執拗に言い寄るのをやめた方がいいと強く推奨いたす次第»

ス｢ふむ…片をつけよう…｣

スネイプはそう言い、暖炉に向かってキラキラの粉を炎の中に投げ入れた

ス｢ルーピン！｣

炎に向かってスネイプが叫ぶとルーピン先生が暖炉から這い出てきた

ルー｢セブルス、呼んだかい？｣

ス｢いかにも、今しがた、ポッターにポケットの中身を出すように言ったところ、こんなものを持っていた｣

スネイプは羊皮紙を指さした。ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズ、レーヴァテインの言葉がまだ光っていた

ス｢この羊皮紙には闇の魔術が詰め込まれている。そうは思わんかね？ルーピン｣

ルー｢そうかな？わたしには無理に読もうとする者を侮辱するだけの羊皮紙に過ぎないように見えるが。＿＿＿悪戯専門店で手に入れたものだと思うよ｣

ルーピン先生がそういうと合図を待っていたようにロンが息を切らしながら研究室に飛び込んできた

ロ｢それ＿＿＿＿僕が＿＿＿＿ハリーと…Aにあげたんです＿＿＿＿ゾンコで買いました…｣

ルー｢ほら！これではっきりした！セブルス、これはわたしが引き取ろう。｣

ルーピン先生はそう言って地図を丸めてローブの中にしまい込んだ

ルー｢ハリー、A、ロン、おいで。吸血鬼のレポートについて話があるんだ。セブルス、失礼するよ｣

研究室から出る時、私とハリーはスネイプを見る気にはなれなかった。それから黙々と玄関ホールまで歩いて行くとハリーが口を開いた

ハ｢先生、僕ら…｣

ルー｢事情を聞こうとは思わない。｣

ルーピン先生は短く答えると声を潜めて言った

ルー｢私はこれを地図だと知っている。だけどハリー、A、これは返してあげるわけにはいかないよ｣

ハリーはそれを覚悟しているようにルーピン先生を見つめた

ルー｢ハリー、A、この次は庇ってあげられないよ＿＿＿＿＿君達のご両親は君を生かすために自ら命を捧げたんだよ。ご両親の犠牲の賜物を危険に晒すなんてあまりにもお粗末じゃないか｣