Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ37)

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ハグリッドがそう言うとロンが怒ったように口を挟んだ

ロ｢スキャバーズを食ったんだ！｣

ハグ｢あの子の猫が猫らしく振舞ったちゅうだけだ。今あの子は手に負えんぐれぇ大変な思いをしちょる。勉強をあんなにたーくさん。時間を見っけてバックビークの裁判の手伝いをしてくれた。｣

『ハグリッド、私達も手伝うべきだったのに…ごめんなさい。』

私はバツの悪い思いで謝るとハリーも頷いて謝った

ハグ｢お前さんたちを責めているわけじゃねぇ！お前さんたちもやる事がたくさんあったのは、俺もよーく分かる。ただ、箒やネズミより友達の方を大切にすると、俺はそう思っとったぞ。言いてぇのはそれだけだ｣

ハリーとロンはお互い気まずそうに目を見合せた。確かにスキャバーズがいなくなった頃から私達3人とハーマイオニーが行動するのは少なくなったし、ロンと話しているところは見なくなった

ハグ｢ロン、おまえさんが危うくブラックに刺されそうになった時、あの子は心底心配しちょったぞ。ハーマイオニーの心は真っ直ぐだ。だのに、おまえさんら2人はあの子に口も聞かん｣

ロ｢ハーマイオニーがあの猫をどっかにやってくれたら、僕はまた口を聞くのに。なのに頑固に猫をかばうんだ！ハーマイオニーは猫の悪口をまるで受け付けないんだ｣

ハグ｢ああ、ウン。ペットの事になると、みんなチイッとバカになるからな｣

ハグリッドは悟ったように言った。その背後で、バックビークがイタチをバリバリ食べていた

それからハグリッドとはクィディッチ優勝杯を取る確率が高くなったという話で盛り上がった。9時になり、ハグリッドが私達3人を城まで送ってくれた

ロ｢今度の週末はホグズミードだ｣

談話室に戻ると掲示板の方にかなりの人垣が出来ており、ロンがみんなの頭越しに首を伸ばして、新しい掲示を読み上げた

ロ｢どうする？｣

3人で腰掛ける場所を探しながら、ロンがこっそり私とハリーに聞いた

ハ｢そうだな。フェルチはハニーデュークスへの通路にはまだ何にも手出ししてないし…｣

ハー｢ハリー！A！｣

突然声が耳に飛び込んでき、驚いてキョロキョロあたりを見回すとハーマイオニーが後ろのテーブルの本の壁の間からひょっこり出てきた

ハー｢あなた達、今度のホグズミードに行くつもり？ロン、ハリーとAを連れて行くなんてどういう神経？ブラックのあの事件があった後で！私、マクゴナガル先生にあの地図のことお話するつもりよ！｣