Scarlet Destiny～アズカバンの囚人～Ⅱ【ハリーポッター】 (ページ32)

今日:11 hit、昨日:18 hit、合計:44,444 hit

82 ページ32

そして私はいつものあの広場に向かった。後ろからクラウン、ノヴァ、ニースバールがついてきて私の心が少し癒された

中央にあるベンチに丸くなって座り込み、彼を待っていると足音ともに声が聞こえた

ド｢A…？いるのか？｣

『…ん、ここにいる』

私が手を挙げて言うとドラコが私の目の前に来た

ド｢フランが手紙を僕に届けてくれたんだ。そうしたのは君だろう？何があったんだい？｣

そう言って私の隣に座り、私の手を取って顔を覗き込んだ。その眼差しが愛おしく、安心出来るなと思いながらさっき起きた事を話した

『じ、実はね…』

私の話にドラコは優しく頷いて聞いてくれて、その気遣いが心に深く染みついて…なんだか私の気持ちが落ち着いてきた

ド｢＿＿＿＿＿それで、顔を合わせずらいから僕を呼んでここに来たと｣

『だって…最初に浮かんだのがドラコだったんだもん…』

ベンチの上で膝を抱えて腕に顔を埋めた

ド｢スカーレット家の末裔様は恋になると弱気になるんだな｣

『末裔は関係ないでしょ。それに私はこの思いをハリーに伝える勇気なんてないよ』

ムスッとなりながら言うと、ドラコは意地悪くニヤリと笑って私の肩に腕をまわした

ド｢ポッターの事はどう思ってるんだ？｣

『…好きだけど…今までの好きじゃなくて…家族のような好きっていうか…』

私はありのままの思っていることを素直にドラコに打ち明けた。ハリーはまるで私の兄弟のようなそんな存在になっていた

ド｢そっ、そうか｣

ドラコはそれを聞いて片手で口元を隠していた。だけどそれは意味なかった。だってバレバレだもん。なんかすっごくニヤニヤしてたし

『そろそろ戻るよ。＿＿＿＿話聞いてくれてありがとうね』

私は立ち上がるとドラコは咳払いをして立った

ド｢気にするな、Aが呼んだから来ただけだ。それに最近話せてなかったしな｣

『ふふっ、確かに。＿＿＿お祝いの席に行かなきゃ。次はスリザリンと戦うからね』

私は片手を口の前に持っていき、ニヤリと笑うとドラコの顔が真っ赤になった

ド｢ぼっ、僕達が優勝しても文句は言うなよ？｣

『こっちのセリフですぅ～！』

ケラケラと笑って言うとドラコは私を追いかけるように走ってきたので私は笑いながら広場を後にした

それがなんだかとっても楽しくて、でもドラコと別れるのが少し寂しくて、

それに肩に腕をまわした時も心臓がドキドキして、あれ、この感情は…まさか、ね？