キスを「ちゅー」と言う系男子【夏油傑】

2話 ページ3

『キスはちゅーなんだな』

五条「…ウン」


向い合わせで座る五条と有栖川
有栖川の手にはイチゴミルク、五条の手にはココア


夏油「(イチゴミルク……!!!)」

家入「まるで幼女だな」


五条「お前ってキスのことちゅーって言うんだな」

『兄上がちゅーって言ってたから』


家入「なんでいきなりキスの話をしたんだ？」

『え？気になってさ、だって』








『ちゅーは大人になってからって法律で決まってるんだよな？』


ピシャンと効果音が聞こえた気がする
それ程３人の脳内は非常に混乱していた

高校生にもなってキスのことをそう思っている人間がいるなんて思っていなかったからだ
記録外の特級呪霊を見た時の100倍は驚いている


夏油「……それは誰に聞いたんだい？」

重い空気の中、夏油が首をかしげている有栖川に優しく聞いた



『兄上！！』



五条「おい誰かコイツの兄貴連れてこい」

家入「同感、顔を見てみたいね」

夏油「家に連絡しようか」



『兄上は偉大な人なんだ！』


夏油「君のお兄さんは今何をしているのかな？」

『今は蜂に刺されたショックで寝てる！』


五条「雑魚じゃん」


『兄上は雑魚じゃない!!凄く強いんだ！』


有栖川は100点満点の笑顔で兄について喋り出し始めた
彼は１度喋り出すとなかなか止まらない性格である



夏油「……お兄さんについてはまた聞くから1度止まろうか」

『夏油はほんといい奴だよな！あとで2人でカフェ行こ！！』

夏油「2人で……？デートの誘いかい？つまり結婚？」



家入「ここに犯罪に手を染めようとしてる奴がいるぞ」

五条「ロリコンってやつか」


夏油「いやAはロリじゃないだろ」

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