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『ちゃんと髪の毛乾かした？』
『うん』
『明日寝坊すんなよ』
『うん』
『じゃあもう寝ろ』
『うん』
ってか
『なんで電話？』
同じ建物にいるのに。
『顔見たくないから』
え…
『嘘だよ、冗談』
『もぉ！顔見たくないって自分の顔じゃん！』
『だから冗談だって』
『冗談でも言わないで』
『ハハ、悪かったって』
傷付いたじゃん…
『どこにいるの？』
人が寝てる間にどっか行っちゃってさ。
なのにわざわざ電話してきてさ。
ってかお酒飲ましたの誰？
『上の階』
『誰かの部屋？』
『今いないメンバーの部屋』
『イーシンさん？』
『そう』
『フワフワの羊さん』
『その覚え方、本当お前しかできないな』
『そっかなー？』
鼓膜を揺らす声
不思議なことにこの声が自分の声っていう感覚はなくて、ただ他の誰かと話してるみたい。
『今何してるの？』
『パソコン見てる』
『えっちなの？』
『バーカ』
『すぐバカって言う』
友達でもない。
でもただの知り合いでもない。
『おやすみ』
じゃあ誰なんだろう。
『うん…』
私が話してるのは。
『明日も』
『ん？』
『会える？』
『会えるよ』
『そっか…』
『見送る』
よかった…
『最後の最後まで口うるさく言わないとこっちが心配だからな』
『大丈夫だもん！ちゃんと覚えたもん！』
『お前の大丈夫ほど信用できないものはない』
『失礼な！もういい、じゃあね！』
そう言って切った電話。
ベッドに入って布団を掛けて。
視線の先には見慣れつつある天井。
リモコンで部屋を暗くして、目を瞑って。
ギューっと強く瞑って。
…おかしいな、
全然眠くならない。
寝るなって言われたらすぐ眠くなるくせに
おやすみって言われても眠くならない
…へんなの。
.
そのままの格好で外に出たら風が冷たくて寒いくらいだった。
初めて行く上の階
「ミンソギヒョン？
…じゃないか」
ピンポンって押したらセフン君が開けてくれた。
「ヒョンなら一番奥の部屋だよ」
言われた通りその部屋のドアをコンコンってノックしたら
"はい？"って声が聞こえた。
ドアを開けたら私が目を丸くして私を見て
「なんで！？」
そんなの私にもわかんない。
わかんないけど
「今日はここで寝る」
無性に会いたくなった。
さっきの電話の相手に。
明日じゃなくて今日会いたかった。
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充(プロフ) - こぴさん» 初めまして。コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。ご期待に添えられるかはわかりませんが頑張ります！ (2018年6月10日 13時) (
レス) id: 3ca51a9912 (このIDを非表示/違反報告)
こぴ(プロフ) - 初めまして！お話がとっても好きでいつも更新楽しみにしてます！^ - ^ 頑張ってください^o^ 応援してます！ (2018年6月10日 3時) (レス) id: 7e86bbb7b1 (このIDを非表示/違反報告)
充(プロフ) - 柚子さん» わぁ！ありがとうございます(*´∇｀*)まだ続きますが完結できるようにがんばります！ (2018年5月7日 12時) (レス) id: 3ca51a9912 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - とても面白いです！続きが気になります(^o^)あまりご無理せずに頑張ってください！ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 2d3643aa8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充 | 作成日時：2018年3月17日 19時
