素直な彼女と嘘つき彼氏

5 ページ6

いっつもドキドキさせられっぱなし。






私の気持ちも知らないで…









(人2)にとって異性で一番近い存在は私だと思ってる、だって幼馴染だし。



用も無く話せるのは親しいからであり、
他の女子だとそうもいかない王子様のような存在なんだとか…


(人2)が王子様って…笑


それほどモテるって事。








だから仲良いからって余裕なんて一つもない。
いつも焦っている。





だって私は恋愛対象に入れてもらえないから。
人の倍頑張らなくては…









(人4)「A、おーきーて〜」



A「ん…」


気付いたら私、授業中に寝ちゃってたんだ。



HRを終えて教室を出る


帰る前に(人2)と会いたいな〜、ってこーゆう事思ってる時ってなかなか会えない。


会いたかったのに…




もう部活いっちゃったのかな。



人通りの少ない廊下を歩き玄関へ向かっていると、





「んで、なに？」



男の声が聞こえた。


これって(人2)の声じゃん。









どうやらすぐそこの曲がり角で話しているようだ。







やった！見つけた！

と思った時、









「あのね、私と付き合ってほしいの」




女の声が聞こえた途端足が止まった。


これって…告白？？









この声って…









恐る恐る覗くと、可愛いと噂の隣のクラスの子だ。









告られてるんだ、
しかもあんな可愛い子に。









そりゃ誰だってオッケーするよ。









私はそこの廊下を早歩きで通り過ぎた。







私の方が出会ったのは早いのに。とか


なんであんなにモテちゃうのよ。とか





(人2)に彼女できたら、ショックだろうな。とかいろいろ考えながら帰った


金曜日の帰り道。


土日で2日も会えないのに最悪な終わり方。

６→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す