素直な彼女と嘘つき彼氏

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試合開始。


やっぱり(人2)ってすごいな。




真剣に見とれてしまった。




足も完全に治ったみたいだし、良かった〜



(人2)の活気あるプレーを見て安心した。





にしても、(人2)のファンすごいな…



(人2)にボールが渡るたびにキャーキャー言って。


やっぱり私を呼ばなくても沢山応援団がいるじゃない！



一緒にキャーキャーする事もできず私は彼のプレーにただただ見とれた。





やっぱりかっこいいなぁ。







試合は私達の高校が勝利した。




(人4)「いやーすごかったね！(人2)くん大活躍だったし！やっぱAが看病しただけあるわ〜」


A「べつにそれは関係ないでしょ！笑」



今日の試合はこれで終わりだからもう帰ろうかな




すると(人4)が私の腕を引っ張りながら歩く


A「どこ行くの？」


(人4)「もう帰るの？選手達今裏口にいると思うけど声ぐらいかけて帰るでしょ！！」




え、たしかに話したい。

プレーすごかったよ、とかお疲れ様とか。



けどそんなん改めて話すの恥ずかしくない！？




だけど…やっぱり今話したいかも。


意を決して裏口についたものの


「キャーー(人2)君かっこよかった！」



「復帰おめでとーー！！」





黄色い歓声がすごい




こんなん私が入る隙ないよ。



(人2)を眺めていると目があった



ドキドキする。




だんだんこっちに近づいてくる(人2)


近くに来て耳元で囁く

(人2)「お前、帰りちょっと待ってろよ。俺このあと帰り支度したらすぐ帰れるから」




A「え！？」


一瞬の囁きだったけど言葉の意味を理解して嬉しさがこみ上げてくる



一緒に帰ってくれるんだ





(人2)は何事もなかったかの様にすぐさま私から離れて行った




(人4)「なーんか話せたみたいだし、私も帰ろうかな〜」



A「え、帰っちゃうの！」



(人4)「そんな、あんたたちの間に入って3人で帰るなんてごめんだわ(笑)」

(人4)は笑いながらそう言った



A「まあ、そっか(笑)」




(人4)「じゃ、ナンパには気をつけなさいよ〜」



そんなことを言って(人4)は帰ってしまった。


選手達は控え室に戻った様で、黄色い歓声も散っていった。

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