ki side ページ21
もう離さないって言ってくれた．
その一言が俺を苦しみから解放してくれた．
どうして太輔の言葉はこんなにも安心するんだろう．
きっと違う人が同じ言葉を言ってもこんな気持ちにはならないはずだ．
そこが恋の怖いところ．
俺は大人しく太輔に言われた通り寝室に入ってベットに座った．
しばらくして太輔の家に例の彼女さんがやって来た．
｢たいちゃ〜ん♡どうしたのぉ〜？急にぃ〜｣
｢たいちゃん？会いたくなっちゃったのぉ〜？｣
ドアの隙間から見ると顔は整ってて普通にしてればモテるんだろうなって思った．
｢あのさもう解放してくれねぇかな．｣
それまで黙ってた太輔が口を開いた．
｢え？｣
｢俺バカだったわ．好きな人は手放さずに守っとかなきゃいけなかった．｣
｢は？何言ってんの？｣
女の口調がだんだん変わっていく．
｢別れて．｣
｢は？たいちゃんどうしちゃったわけ？｣
｢もうたいちゃんとか呼ぶなよ気持ちわりぃ．｣
｢あっそ〜？北山さんどうなってもいいわけ？！｣
｢どうでもよくないよ．｣
｢じゃあなんで？！｣
｢俺がそばで宏光を守るから．｣
｢はぁ？！お父さんに言うから．ふたり一緒に潰れればいい！｣
｢宏光は関係ないだろ！｣
｢なんであんなのがいいのよ！！私の方が…絶対…｣
｢あんなのとか言うな．お前なんかと比べる価値ないくらい宏光は大事な人だ．｣
うわっ///これはずっ…
｢もういいっ！何も言わずに付き合ってれば潰されずに済んだのにばかじゃない？｣
｢俺は潰されても構わないよ？でも宏光も潰そうとするなら俺はお前を許さねぇ．｣
｢な、なによ！脅す気？｣
｢宏光を潰さなければいいだけの話だ．｣
｢うるさい！もうこのさいキスマイも潰す！｣
｢てめぇふざけてんのかよ！バカなのかよ！｣
｢はぁ？あんたが別れなきゃいい事じゃない！｣
まぁ聞き分けのないお嬢様だこと．
ここは俺の出番だな．
太輔もキスマイも潰させねぇ．
大人は怖いってとこ見せなきゃね？
ガラッ…
｢はいはいもうやめなよ〜そこのお姉さん？(笑)｣
｢はぁ？！なんであんたがここに！｣
｢宏光…！出てきちゃだめって…｣
｢さっきからさ聞いてたら太輔潰す〜とかキスマイ潰す〜とかさぁ？調子乗ってんのか？｣
｢の、乗ってないわよ！｣
｢潰すなら正々堂々潰しに来い．俺がお前の相手してやるよ｣
｢もういいわ！帰る！別れてあげるわよ！｣
何なんだあいつ(笑)
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な太郎(プロフ) - 気になってずっと、読ませていただいてます。この先、どーなるのか、とっても気になります。応援してます！！ (2017年7月24日 15時) (
レス) id: 85cf1fdb07 (このIDを非表示/違反報告)
名無し34464号(プロフ) - FKLoveさん» わざわざコメントありがとうございます！最後まで読んでくれたら嬉しいです！結末楽しみにしててください！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: 9d499e72fa (このIDを非表示/違反報告)
FKLove(プロフ) - 初めまして、とても切ないですね。続きとても気になります。藤ケ谷さんと北山さんよりを戻して欲しいです。お互いが思い合っているのですから！ (2017年7月19日 13時) (レス) id: 8af8e6d93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北山チビ太 | 作成日時：2017年7月17日 17時
