青に溺れる 2【ブルーロック】 (ページ30)

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drown076 ページ30

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4日目、5日目と重ねる毎に選手たちの顔はやつれていく。
体調の変化はボディースーツから確認できるが、データが大丈夫だと言っても少し心配になってしまう。

それでも、選手たちは必死に喰らいついて、時には声をかけあって、その日は訪れる。

「ただいまをもちまして一次選考終了しました。クリアした者は───」

時刻は6時30分、モニターのあるいつもの部屋。

アンリさんがマイクに向かってアナウンスを流す。10日間の身体機能トレーニングを終え、ついに二次選考が開始する。

「仕事は今まで通り選手のサポート、で今回からプラスステージ毎の試合の登録。スマホに通知行くようにしてるから。あとは他になければ自由に回ってもらっていいよ」
「はい」
「そうだな……とりあえず2ndステージのとこにでも行ってもらうか」

「他の棟の選手と話すいい機会になるでしょ」と、絵心さんは膝に乗せていたタブレットをそう言いながらこちらへと差し出した。

「1stステージの様子はそれで見れるようにしたから、向こう行って誰か来るまでそれ見ながらでも時間潰してな」
「ありがとうございます」

なんかすごいもの貰ってしまった。
電源を入れると、ホーム画面には青い監獄の五角形のロゴが浮かび上がる。一番最初に支給されたスマホと同じものらしい。

ロック画面で指を下から上へとスライドさせると自動的になにかのアプリが開き、1stステージのフィールドが映し出された。左右に付いた矢印を押せば画面が切り替わり、右上のルービックキューブのようなマークを押せば各フィールドがずらりと並ぶ。

ある程度の操作を把握したところで2人に「では、いってきます」と頭を下げて部屋を後にした。

───ついに、二次選考だ。

落ち着かない、浮かれた気持ちが足取りを軽くする。