その名を呼べるのは ページ25
gr side
｢──ッA！！！｣
tn｢ダメやってグルさん！行ったらあかんて！！！｣
ぐ、といつもの優しさなんぞ欠片も無い馬鹿力で腕を掴まれる。離せと喚いても目の前の大男は離してくれず、我が軍きっての参謀も外交官も、俺の意見には同意してくれない。
｢何故だっ！今のアイツに理性なんぞ残っちゃいない！俺が行って止めないと...！｣
tn｢今あんたが行って何が出来るん？ゾムでさえ相手にならんAさんに！！｣
ゾムたちから届いたSOS。インカム越しに聞こえる戦闘音と、唸りにも近いAの声。何が起こっているのかは分からないが、とにかく俺はあいつの所に行かなければ。
｢...行かせてくれ、トントン｣
tn｢ダメや。無駄死して終わる羽目になる｣
em｢私もトントンさんに賛成です。いくらなんでも危険すぎます｣
os｢.....グルッペン｣
｢今のままでは、誰もAを止められない。トン氏も言っただろ、ゾムでさえ敵わないと｣
tn｢だからってなんであんたが行くねん｣
トントンの言う通りだ。俺が行ったからって、何か出来る訳では無い。でも、だからこそ。
｢.....俺しかいないからだ。あいつを、Aを止められるのは｣
──例え俺が殺されたとしても、それでいい。
｢Aを喪うよりも、幾分もマシだ｣
tn｢...ほんま、酔狂やな｣
ばっ、と掴まれていた腕を離される。じんじんと痛む部位を擦りながら、ため息をつくトン氏を見つめた。
tn｢...ちゃんと戻ってこいよ。誰1人欠けることなく｣
ひらひら、と手を振ったきりこちらを見ないトン氏。
エーミールとオスマンは苦笑いを返すのみ。さっさと行けと言わんばかりのトン氏たちに背を向けて廊下を走る。多分俺史上最速の速度で厩舎へ駆け込み、ガチャガチャと馬具を取り付けて馬に乗る。もしかしたら明日は筋肉痛かもしれない。.....もし生きて帰れたらの話ではあるが。
｢っ、.....間に合ってくれ｣
轡を引いて馬を促す。徐々にスピードに乗りだした馬に任せて身体を引き、急かす気持ちを抑える。
｢シャオロン、コネシマ、ゾム、ショッピ、ひとらん｣
頼む、どうか。
｢.......っ、A｣
どうか、無事でいてくれ。
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(｡･ω･｡) - 子れは神ですか？神ですね（自己解決）ありがとうごさいますm(_ _)m (2021年12月29日 10時) (
レス) @page38 id: 564be5b250 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - うおうおうおうおうおうおう……ッッッ(混乱)なんだこれなんだこれ…！ずっと更新待ち望んで見るぞーって思ったらめっちゃ一気に話出てるし尊いしgr氏の獣みすきだし、夢主おめでとうだし……ッッ！！ここが天国ですね(昇天) (2021年1月4日 1時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
Toki(プロフ) - おぼろどうふさん» ありがとうございますっっ！ (2020年11月23日 0時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - おかえりなさぁぁい！！待ってました！ (2020年11月21日 19時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - Tokiさん» 困惑と思惑4、の最後の言葉、すごい鳥肌が立ちました。いい意味です！もう、最高ですか… (2020年9月30日 20時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年7月24日 21時
