気分転換 ページ42
me side
『しんぺい神、いる？』
sn｢はいはーいおるよー｣
城に来て約2ヶ月。
幹部同士の内ゲバやら、ゾムが唐突に食堂で開催する食害とやらに巻き込まれながらも順調な日々を過ごす中。私は以前怪我した手を診て貰うために医務室を訪れていた。
定期的に手の検診をしてもらう中で、しんぺい神とは今ではタメで話す仲になっており、数少ない私の相談相手でもある。
sn｢ん、だいぶ治ったね。痕もキレイに消えたし｣
『しんぺい神のおかげだ』
sn｢はぁー...これでAが男だったら問答無用で掘るのになあ...｣
『毎度来る度に言うな気持ち悪い』
女だとバラして以降、基本的に幹部たちの態度はそんなに変わらない。が、しんぺい神だけは少し違った。
sn｢グルッペンがめちゃくちゃ可愛い男の子連れてきたと思って期待してたのに...｣
『残念だったな、女で』
彼はいわゆる同性愛者で、男が好きらしい。
別段偏見はないが、そういった類の人種を見たことがなかったので興味を持ち、暇な時はよく此処へ来ているうちに仲良くなった。
sn｢にしても、髪伸びたよね｣
『切ってないからな。...変か？』
sn｢うーん...前が結構短かったぶん揃ってないのは仕方ないけど。襟足とか邪魔でしょ？｣
『まあ、鬱陶しくはあるな』
sn｢どうせなら切ってあげようか？｣
『いいのか？』
sn｢ええよーこれくらい。ちょっとそこの椅子座ってて｣
そう言うと、どこからか持ってきたハサミで器用にチョキチョキと切り始めた。男性にしては細くてしなやかな手が、滑らかにすいすいと動いていく。
sn｢...はい、軽くだけど整ったで｣
『ありがとう』
不格好だった襟足や前髪を揃えてもらい、少しだけ視界が開けた目をしんぺい神へと向ける。布のせいで顔は見えないが、満足気な様子に見える。
sn｢うん。やっぱり目がはっきり見えてた方が似合うよ｣
『私もしんぺい神の目、見てみたいのだが』
sn｢えーAが男だったら見せたかなー｣
『その代わり掘られるだろ』
sn｢そりゃあね？｣
にっこり。意味深に笑ったしんぺい神に微妙な顔を返して医務室を去る。見知った兵士が礼をしてくるのに応えながら、昔馴染みの男が仕事をする部屋へと足を向けた。
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
