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zm side
シッマとシャオロンが、今日はAと一緒に訓練やるからゾム見に来い！！とうるさかったので食害の約束を取り付けて、昼過ぎに訓練場へと向かう。
兵士は皆帰ったらしく、そこには3人の姿しかいなかった。
──圧巻だった。
息の合った2人の攻撃を難なく躱しながら、一瞬の隙を突いて攻撃を仕掛ける。シャオロンたちの攻撃が当たらないのが不思議なくらいに軽やかで、何より動きは美しかった。
｢...遊んでるみたいやな｣
犬と戯れる飼い主。
そんな光景が、ふと頭に浮かんだ。
gr｢あながち間違いじゃないゾ｣
｢グルッペン。なんやいたんか｣
gr｢トン氏から逃げてきた｣
｢後で怒られるで｣
gr｢その時はその時だ｣
よっこらしょと妙におっさん臭い動きで隣に腰を下ろしたのは、この国の総統であるグルッペン。じっと見つめる先は、やはりAの姿。
gr｢強いだろう、あいつ｣
｢めちゃくちゃ強いで。シッマたち遊ばれとるもん｣
gr｢...元々あいつの家は、身体能力の高い人間が多かった。遺伝なんだろうが、その中でもあいつは特異的に高かった｣
｢それであんなに動けんのか｣
gr｢多分な。昔よく一緒に木登りなんかしてたが、あいつに勝てた試しは1回もないゾ｣
誇らしげに語るグルッペンから、あの幼馴染がどれほど大切かがよく伝わってくる。
kn｢だぁーーー負けた！！｣
gr｢勝ったみたいだな｣
｢ああ…そうやな｣
仰向けに倒れるシッマとシャオロンと、息を乱すことなく立ち尽くすA。それを見てニヤッと笑ったグルッペンが、俺を見ながら呟いた。
gr｢ゾム。あいつが何故あんなにも強いのか、分かるか？｣
｢そりゃ鍛えたからちゃうん？｣
gr｢それもあるが、少し違う｣
俺らに気づいた3人が歩いてくる中、立ち上がったグルッペンは確信を持った口調で言う。
gr｢"守るもの"があるからだ。Aの一族は、俺の一族を守ることが使命だった。例えどんな人間が来ようと主人を守る.........本当の番犬こそ、あいつなのかもしれないな｣
一足先に帰ったグルッペンから、間近に来ている3人──Aを見る。女らしくない彼女は、とても番犬には見えない。
｢...変な女やな｣
呟いた言葉は、コネシマのバカでかい声に掻き消えた。
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
