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me side
幹部の人達と邂逅してから、数日。
グルッペンの計らいによって、w国に慣れるために1週間の自由時間を貰った。国内情勢やら城について迷わないようによく見ておけ、と言われふらふらと歩き回っている。同盟関係にある3ヶ国の中でも一際の賑わい。小売の数も多く、活気もかなりある。総統がアレなせいか勝気な性格の城下町ではあるが、治安はいい。幹部級の人たちの間に黒い噂が立たないのも、国全体が活力に満ち溢れる要因にもなっているようだ。
国内を見て回るついでに、小屋においてあった少ない荷物も城に移した。城に戻り与えられた部屋は案外立派で、頑丈な作りの無表情な城なのに温かみを感じる、不思議な部屋だった。
『こんな立派な部屋でいいんですか？』
部屋へと案内してくれたパーカー男──もといゾムさんに聞くと、グルッペンの指示だと小声で答えてくれた。まだ警戒されているらしく、話しかけてもあまり話してはくれない。コネシマさんとシャオロンさん…は、結構話してくれるんだが。
zm｢荷物少ないねんな｣
『...ああ。元々色んな国を転々とする身ですから。本当に必要なものしか持っていません。例えば...これ、とか』
そう言って、取り出した写真立てを渡す。訝しげに受け取ったゾムさんは、フードの奥で目を見開いたように見えた。
zm｢これ...｣
『幼いですよね。ぼ...私とグルッペンです。面影があるでしょう？』
僕、と言いかけて慌てて言い直す。グルッペンから昔のように女として振舞ってほしいと言われたからだ。なんの意図があってなのかは分からないが、そうしてくれと言われれば従わざるを得ない。
渡したのは、私とグルッペンが手を繋いでいる写真。
まだ私の髪が長く、グルッペンも大分幼さを残した笑顔で映っていた。懐かしい、と思うと同時に込み上げてくる"欲"の塊を無視する。今はまだ、蓋をしていた方がいい感情だから。
『グルッペンの幼馴染というのは、信じていただけましたか？』
zm｢これ見せられたら、誰でも信じるやろ｣
『それは良かったです』
zm｢...なあ。俺にもタメでええよ。敬語くすぐったくて嫌やねん｣
『...じゃあ、そうする』
zm｢おう｣
少しだけ、お近付きになれたかもしれない。
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
