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me side
──膠着状態
僕はグルッペンの首にナイフを、グルッペンの後ろにいた男が僕の頬に鋭い剣を当てている。首から、頬から流れる
gr｢...トントン。剣を降ろしてくれ｣
tn｢でもグルさん.....こいつ...｣
トントンと呼ばれた背の高い男は、グルッペンの命令には逆らえないらしく不貞腐れた表情をしながら剣を下ろす。肉が抉れた方の手で頬の傷口を触れば、ぎょっとした表情でグルッペンが口を開いた。
gr｢その傷...いつやった？｣
『金髪と紫ヘルメットとニット帽被ってシャベル振り回してきた奴らと殺りあったとき』
ナイフを鞘へと戻し、グルッペンに向き合う。後ろで誰かが立ち上がる音が聞こえたが、グルッペンが指示を出さない限りは何もしてこないだろう。当の本人は、僕の手を見て痛ましそうな顔をしているが。
gr｢い...痛くないのか？｣
『縫えば治る』
けらりと言ってのけ、口が開きっぱの間抜け面を拝む。どんな表情でも不細工にならないあたり、顔が良いというのは役得だろう。数秒見つめ合い、グルッペンの綺麗な額にデコピンをひとつ。それで我に返ったらしい男に向かって、無機質な声を発する。
『...暗殺家業を営む何でも屋"リュウ"。今回の任務はw国総統、グルッペン･フューラーの暗殺』
言葉を区切り、攻撃の構えを取る面々を見る。精悍な顔立ちの美男が多く、何より全員若い。目に殺気を宿した彼らから、目の前でおでこを抑える男へ。状況が読み込めていないのか、間抜け面が若干残っている。
『今ここでお前の首を撥ねれば任務完了な訳だが...さてグルッペン。幸か不幸か、僕は気分屋だ。それはお前が1番よく知っていると思うが』
gr｢...ああ、知っているゾ｣
『そこで、だ』
わざとらしく目を瞑り、心底愉しいというように口元を歪ませる。ああ、この笑みは目の前の男に似てしまった。要らない癖を受け継いでしまったと、更に口角が上がる。
『僕に"殺されて"くれないか？グルッペン』
──君ならこの意味が、分かるだろう？
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
