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zm side
王城へと続く抜け道でもあるのだろう、喧騒が遠のく裏道に入った所が最大のチャンスだ。
｢チッスチッス！ちょっと失礼するでー！！｣
｢なっ、貴様何者だっ！｣
｢お前ら邪魔やねん｣
｢ぐあぁっ！？｣｢ぐぉおお！！｣
｢ひぃっ…！！｣
表通りに聞こえては面倒なので、余計な音を出さないように素早く護衛を殺して大臣を追い詰める。目の前で震える男はたかが財力があるだけの弱腰。ふーん、大したことないなこいつ。
｢…ふぅ。さて、あんたが陸軍大臣やねんな？ちょっと色々と聞きたいことあんねん。…話してくれるよなぁ？｣
怯えた表情の大臣から色々と聞き出してからしっかりと口止めをし、再びインカムを繋ぐ。後ろに感じる人の気配は、まだ消えてはいない。
｢…此方ゾム。任務完了したで｣
｢ん、お疲れ。情報は手に入ったん？｣
｢おー。いちおー｣
｢一応てw まあええわ。終わったんならはよ帰ってきいや｣
｢ん。分かった｣
｢ほなまた後でな｣
プツ。今度はノイズなく切れたインカムから手を離し、粗大ゴミを足で転がす。そのままピクリとも動かなくなった大臣たちを無視して立ち上がり、ゆっくりと振り返る。誰もいないはずの薄暗い中に、一瞬だけキラリと光が舞った。
｢…｣
光った場所をじっと見つめていれば、微かに聞こえたため息の音。次いで、足音。
｢…やっぱり付けられてたんやな｣
ジャリ、と殺気を出して1歩前に踏み出せば、観念したのか聞こえだした足音。現れたのは俺よりも背の低い、男。刹那の睨み合いの後、力の抜けた芯のない声。
『まぁ、尾行相手はお兄さんじゃないんだけどね』
そのまま死体へと歩き出した男を牽制するためナイフを首元へ当てると、ピクリともせずに此方を向いた。射抜かれるような視線を受けとめて、一言。
｢…何者や、お前｣
思ったよりも低い声が出た。普通なら腰を抜かすほどの殺気なのに、男は全く動じない。それどころか
『そういうお兄さんも何者なんですかねえ』
危機感のない間延びした声に何故か苛立ち、キレのいいナイフを一層強く押し当てた。
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
