式典 ページ27
gr side
自力で国を建国してから、今日で8年。
一応建国記念日ということで式典が催され、総統という立場上演説もしなければならない面倒な日がやって来た。三度の飯より戦争派な自分にとってこの上なく厄介でサボりたい唯一の日。どうせ演説するなら銃をくれと言いたいところだが、トン氏の目が逝ってしまうのでやめておくことにする。
tn｢グルさん、準備出来たか？｣
｢ああ、出来てるゾ。…あいつらこそ大丈夫なのか？｣
tn｢最後までコネシマとシャオロンがグダってた。でもオスマンが何とかしてくれてるやろ｣
｢でたな他力本願寺｣
tn｢うっさいねん。ほら行くで｣
トン氏に連れられて、式典が行われる広場へと急ぐ。
色とりどりのテープで飾られた広場には、たくさんの国民が集まっていた。
壇上へと上がれば黄色い悲鳴が聞こえ、後ろでコネシマとシャオロンが耳を塞ぐ様子が横目で見える。
(正直俺も耳を塞ぎたいところだが…まあ我慢せねばな)
喉の調子を整えて、祝いと抱負の言葉を放つ。
ボルテージを上げていくオーディエンスに、毎年の事ながら煽られ、乗らない気分があげられていく感じがした。
＊ ＊ ＊
｢｢｢｢やっと終わった……｣｣｣｣
tn｢はいおつかれさん。なんか飲む？｣
｢なんでもいいからくれ｣
tn｢はいはいw｣
式典は無事終了し、疲れきった者が大半の中トン氏が気を利かせて飲み物を用意してくれた。城へと戻ってきたはいいものの、ほぼ全員が談話室で伸びている様子は些か滑稽である。新鮮な空気を吸いに行くと外に出ていったゾムとロボロを他所に、俺はトン氏から飲み物を受け取ってぽけーっと天井を眺めた。
｢はよ来ねぇかな.....｣
tn｢…なんや、この前の知り合いか？｣
｢せやねんはよ会いたいのにほんま遅すぎるっちゅうねん｣
os｢あかんグルッペン素が出てるめう｣
tn｢はえーこれは非常事態ですわー｣
os｢そういうトントンも溶けてるめうよw｣
緩い空気の中、ただ時間だけが過ぎていく。
指一本も動かしたくなくなるぬるい空間を切り裂くロボロの叫び声がインカムから聞こえたのは、ほんの数秒後だった。
｢…っ！！侵入者！！｣
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
