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me side
fa｢つまり、毒かね｣
『はい。恐らくテトロドトキシン…フグに含まれる神経毒の1種です。まだ嘔吐はしていませんでしたが、治療が遅れれば大変な状態になります』
｢では今すぐに治療を…｣
『…』
落としたのだろう、ぐちゃぐちゃになった料理が乗った皿を持ち上げ、近くにいた使用人へと渡す。
『この皿の料理にフグを使ったものがないかどうか聞いてきてください。もしあった場合はどの料理に使われていたのかも詳しく』
仕事柄、毒には詳しいし耐性がある。
初期症状が手足の痺れだったと仮定し、食事が始まってから既に2時間は経過している。もし即効性であれば、あの男と同じ料理を食べた数人が倒れているはずだ。若干の遅効性であることを視野に入れ、可能性の一部としてフグ毒が浮上した。
『…残念ながら、テトロドトキシンの解毒方法は分かっていません。そのため早急に治療をしたとしても、助かるかどうかは』
言葉を切り、ファルス公爵含め数人の反応を伺う。ふと開け放たれたドアの向こうに人の気配を感じ、そちらに意識を集中させると身体が震えた。
公爵以外の大臣を下がらせて話をした後、公爵にも休むよう提案する。誰もいなくなり、しんとしたシャンデリアの下で、一人の男の名を呼んだ。
『…盗み聞きはよくないぞ、グルッペン』
返事の代わりに聞こえたのは、足音。
黄金を溶かした金髪と、どこまでも澄み渡る蒼の瞳。愉快そうに口を歪め、嬉しくて堪らないというふうに全身が高揚している。噂と寸分狂い無く一致する姿で現れた男は、僕の数歩手前で歩みをとめた。
gr｢…久しぶりだな、A｣
『そうだな。10年振りか』
w国総統、グルッペン･フューラー。
幼馴染であり、婚約者であり、守るべき主上。
繋いだ覚えのない赤い糸が、お互いの小指にしっかりと見えていた。
＊ ＊ ＊
作者には毒の知識はありません。
色々と間違っている可能性がありますが、
ご了承ください。m(_ _)m
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
