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ザー、ザー、と耳元のインカムが鳴る。暫くのノイズの後に聞こえた少し高めの声に、我ながら安堵が飛び出る。
｢ゾム？潜入捜査大丈夫か？｣
｢ん、ロボロか。今んとこなんも無いから暇やねん｣
｢もうちっと我慢しいや。多分あとちょっとでターゲット来るから｣
｢はいよー｣
小さな声で気怠い返事を返し、詰めていた息を吐く。にしても此処は居心地ええなあ、エミさんとか好きそうや、と少し気を弛めて店内を見回せばふとあるウェイターに目が止まった。
『いらっしゃいませ〜』
人当たりのいい笑顔を浮かべ接客する様子は好感が持てる筈なのに、何故か大先生の様な薄い笑いに見える。ぞわりと背中を撫でた奇妙な感覚を無視して居れば、カランコロンとドアが鳴る。横目に入ってきた客を見、そっとインカムのスイッチを押す。
｢此方ゾム。ターゲットを発見した｣
｢ん、了解。店を出るタイミングで尾行開始ね｣
｢おん｣
此処はα国。w国と同盟関係にはあるが、どうやら最近不穏な動きをしているらしい、とオスマンが言っていたので急遽俺が単独で潜入捜査することになり、軍の上層部御用達というこのカフェに入り浸ってとある人物を探していた。
ターゲットは陸軍大臣。何でもコネで上がってきたただのオッサンらしく、実力はないが権力はあるというなんとも面倒な人間。そんな大臣の行動が最近怪しいというので、証拠を掴むべくカフェで出待ちしていたのだが…。
｢…付けられてんな、俺｣
大臣と見られる男を尾行している後ろで、誰かに付けられている。俺なんかガバッたか…？と若干焦りを感じるも、まあ後で始末すればいいか、と男が路地裏に入ったのを見逃さず、後を追うように俺も続いた。
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
