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me side
迎えたパーティ当日。
公爵の護衛であることを示す軍服を纏い、クラシックが流れるパーティ会場を俯瞰していた。低い背を高く見せるため、厚底ブーツを履きその中にも何個か武器を忍ばせてある。
『随分と人が多いですね』
fa｢各国の著名人や官僚級の人々を招いているからね。α国や、勿論同盟国のw国からも来ているし｣
『…そうなんですか』
w国、という言葉に反応が遅れる。
歩きながら挨拶を交わすファルス公爵は気が付かなかったようだが、思わず動揺してしまった。この程度で慌てていてはいけないと気を引き締める。
──ああ、でも
『…いるんだな、グルッペン』
誰にも聞こえないように呟き、前を向いて招待客に気を配る。今は集中しなければ。そう思い頭を切り替えて、前を行く公爵の後を追った。
＊ ＊ ＊
？ side
グルッペンとトントンに連れられて、さっきウェイターから貰ったシャンパンを持って会場を練り歩く。こういう場所だけは慣れなくて、肩身が狭くて仕方がない。しかもどこからか熱い視線を送られてくれせいでイライラしてくる。
｢はぁ…なんで俺ジャンケン負けたんやろ…｣
思わず右手を凝視し、シャンパングラスから目を離した直後。
｢おっ…と、済まないね｣
｢あっ、此方こそすんません｣
軽く肩がぶつかり、その拍子にグラスの中身が漏れる。幸いな事に相手のスーツにはかからなかったようだが、気にしているのか話しかけてきた。
｢失礼、前をよく見ていなかったようだ｣
｢いや、俺も目を離してたんで…｣
｢ふふ、ならお互い様ということだね。私はδ国のファルス公爵だ。君は？｣
｢あ、w国のゾムです｣
fa｢おや幹部の方でしたか。これは失敬｣
｢いや大丈夫ですよ｣
fa｢そう言って貰えるとありがたいですな。グルッペン総統も今回いらっしゃっているかね？｣
｢ああ、ちょうどそこに…｣
グルッペンの方へ身体を向けた時、妙に懐かしい声が聞こえた。
｢…公爵、そろそろご移動を｣
fa｢ん、そうだね。ゾム幹部、済まないが失礼させて頂くよ｣
｢あっ、はい…｣
fa｢ではまた｣
にこやかに去っていく公爵の後ろを歩く、背の高い男。一瞬しか顔が見えなかったが、あいつは。
｢…グルッペンに伝言頼んだやつ｣
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眠る猫 - 私は本当の事を言っただけですよ！！本当に面白くて、更新されてたら真っ先に見に行きますもん！ (2020年6月4日 16時) (
レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - いやいやいや褒めすぎっすよ！思わず顔がにやけましたわありがとうございますっ (2020年6月3日 19時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - ととちゃ。さん» ちゃんとオリジナルフラグ、外れた様ですね！よかったです！！…にしてもこの作品、面白すぎるでしょ！？天才ですか！？もう、好きです！（は？） (2020年6月3日 18時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
ととちゃ。(プロフ) - 眠る猫さん、アドバイスありがとうございます！そう言って頂けるとものすごく嬉しいです！無理せず自分のペースで頑張りたいと思います！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 077d8e943d (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - あと、この作品をとても楽しみにしながら待っていますので、無理しない程度に更新を頑張って下さいね！ (2020年6月1日 21時) (レス) id: f146e9ce83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toki | 作成日時：2020年5月23日 16時
