次期妻候補争奪戦【浦島坂田船】

入浴 ページ9

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『…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』


あの後、坂田さんと少し話していたらメイドさんが来て入浴の準備が出来た、と


今日は色々ありすぎてもうお風呂の大きさに驚く余裕もなかった。お風呂にゆっくり浸かるのが1日ぶりのはずなのに、何日も入ってないんじゃないかなと思うくらいには疲れてた


彼氏と別れたばっかりの合コンで、誰の目にも触れないように静かに過ごして、いつも通りのことをして、帰るつもりだったのに


運ばれた料理を1度手渡しで渡したかな…？くらいの御曹司に気に入られて、半ば無理やり連れ去られて、次期社長夫人候補なんて………



『考えすぎたら逆上せてきた…』


倒れるなんて失態をしたら、100％迷惑をかけることは分かってる

ほぼ拉致とは言え、衣食住を揃えてもらっている身としてかける迷惑は最小限にしたい







お風呂から出ると、まあここも規格外の脱衣所

パジャマは明らかに私のものでもなければ肌触りが柔らかい、そしてなんと言っても


『短くないですか』


上は長袖なのに、下はショートパンツ

まだ少し暑いから丁度いいと言えば丁度いいのかもしれないけど、こんなに足を出して人様の家を歩くのは気が引ける



結局悩みに悩んだ結果、着ない事には脱衣所からも出られない、ということで急いで部屋に戻ることに




「よー似合っとるやん」

『え』



急いで戻る、は出来なさそうです





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