24歳と18歳【nqrse】

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「気付きました？これ、なるせくんが誕生日プレゼントでくれたんですよ！すっっごい可愛いですよね〜」


「え？誕生日だったの？」


「３日後です」


「そうなんだ」


ピアスを愛おしそうに触りながら話すAを見て、少しだけ心臓が疼く。


「しかも、付けるの手こずってたらなるせくんが付けてくれて」


「へぇー」


「似合ってるかわいいって言ってくれたんです！」


なるせそんなこと言うんだ。
なんか知らない一面を知ったような気がして、思わず遠くの席にいるなるせを見た。

あらきとめいちゃんとわーわー騒いでるあいつからは、そんな甘い言葉想像つかない。

ぼーっとあいつらを見ていると


グイっ、


「おわ、」


「ちょっと、聞いてますか！」


は、

腕を引っ張られそっちを見ると、怒ったように口をつむんで、でも目はトロンと熱っぽいAがいた。

やばい、かも
あまりに色っぽくて、目が離せない。
Aってこんなかわいかったか…？


でも、見つめ合ってるはずなのにAの焦点が合っていない。
…って、こいつ酔ってるだろ！

ハッとして近くにあった烏龍茶らしいものを飲むと


「これ、ウーロンハイじゃん…」


だよな、おかしいよな。
今思えば、Aみたいな性格の子がシラフでそらるくんなんて呼ばねぇよな。


「お前、なに酒飲んでんの」


「飲んでません」


「飲んでんの、送るから帰れ」


「え、いやです！まだいたいですー」


腕を掴んで立ち上がらせようとしても小さい子供みたいに駄々をこねる。

はぁ、さっきドキドキした俺が馬鹿みたいじゃん。

なかなか立ち上がらないからAの腰に手を回し無理やり立たせる。

フラフラ足元がおぼつかないからぐっと腰を抱いて個室を出た。


「やだやだ、帰りたくない」


「お前、未成年なのに飲みやがって」


なんでお酒を飲んだのかは大方見当がつく。店員が間違えて運んできたのを気付かず飲んでしまったんだろう。

パチンと陶器みたいなおでこにデコピンをすると、大袈裟にいたーい！と叫んだ。

タクシーを捕まえようと外で待ってると、さっきとは違う強い力で腕を引っ張られた。


「なにしてんの？」




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