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夢主side


演技……したけど、ちょっとほんとにお兄ちゃんが可哀想。

神楽「金ちゃん、大丈夫アルカ?」

新八「ほんとですよ。あの天パ、マジでなんなんですかね?」

A「…」

神楽「A?どうしたネ?」

A「ちょっと真選組戻るね!お兄ちゃんの事よろしく!」

新八「えっ!ちょっとAさーん!」










とは言ったものの…。



お兄ちゃん、どこいったんだ?
流石に金さんとやらはもういないしネタばらしした方がいいような気がするんだけど…。



ワンワン!


A「わっ何!?……って、定春?」

定春「クゥーン」

たま「私もいますよ。A様。」

A「あれ、たまさん!珍しいおふたり…。」

たま「少しお話があります。こちらへ来てください。」

A「…?」












たま「A様。あなたは坂田銀時様をご存知ですね?」

A「銀…そ、え!?たまさん、あなたもしかして…。」

たま「やはり。少しおかしいと思ったんです。まだ金色の世界に影響されてないお方がいると。」

定春「ワン!」

A「た、たまさあん!!定春うう!!」

たま「とにかく銀時様を探しますよ。」

A「そうだね!定春、お兄ちゃんの事、探せる?金髪ストパーじゃなくて、私のおなじ目の色と髪色の天パ!」

定春「ワンワン!」













雨の降る夜。あたりは薄暗い路地裏。



定春「ワンワン!」

銀時「うるせぇぞ野良犬!ほっといてくれ」


銀時はゴミ捨て場にひっくり返っていた。


定春「ワンワン!」

銀時「しつけぇな…って、定春?」

定春「クゥーン」

銀時「おまえ…もしかして…」


がぶっ!!!


銀時「イデッ…!!!」




たま「見つけた。この世界にも、金色に染まってない人が。2人と1匹と………1機。」

銀時「!」

たま「探しましたよ。銀時様。」

銀時「た、たま…。」

A「…お兄ちゃん!」

銀時「Aッ…!?お前ら何で…。」

たま「ご安心を。例え世界が銀時様を忘れても、私のデータからあなたが消えることはありません。寝る時はちゃんとリセットを押して電源を切ってますから。」

A「うんうん。私も、お兄ちゃんとの家族の絆は永遠に切れないよ!」

たま「銀時様もそうですよね?」




____それは確かに、金より輝きに欠けていたかもしれない。

たまにしか光らない鈍い光だったかもしれない。


金メッキで固められた偽りの光なんかより、あなたがいた銀色の方がずっと綺麗だった。

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作者名:紅茶 | 作成日時:2021年9月21日 18時

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