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さっきまで乱数さんと夢野さんと有栖川さんがいたから騒がしかったのにそれが一瞬でまた静かになった。

『お兄ちゃん以外の人と話したの久しぶりだったなぁ。』

僕は人と話すことが苦手。
それは昔の僕達、家族の家庭が関係してる。
日頃から暴力を振るう父親から母親は僕達を守ってくれた。
口出しすると殴られる。
泣くと蹴られる。
そんな日々だった。
僕の誕生日に母親は父親を刺し殺した。
母親は自分がしてしまった罪に耐えきれなくて自ら命をたった。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは8歳になったばかりの僕を連れてあの家から遠くへ逃げた。
そこからの人生は過酷だった。
お兄ちゃんはヤクザに。
お姉ちゃんは働きに。
僕は冷たい部屋に一人、ただじっと2人の帰りを待った。
学校も小学校を卒業してからは行ってない。
僕は部活帰りにコンビニでアイスを買って食べたり、友達とおしゃべりしたりということをしたことがない。
楽しそうだなとも思わない。
…家族と一緒にいた方が良いや。
ずっとそう思って生きてきたから。

『…変なこと思い出しちゃったな。』

こんな時は本を読むのが一番。
僕は小学校で習った漢字しか分からないけど、それを調べるのが楽しい。
本を読んでいる時は時間を忘れて熱中出来る。

『…なんだか外が騒がしい。』

いつもはこんな五月蝿くないのに今日はやけに騒がしい声が聞こえる。

『覗いてみよう…。』

僕はカーテンの隙間から窓の外を見下ろす。
そこにはヤクザらしき人の姿。
大声で怒鳴り散らす横にはお兄ちゃんの部下の人達が倒れている。

『どうしよう…!?』

スマホを持ち、お兄ちゃんが危なくなったらここに隠れろと言われた場所に隠れる。
急いでお兄ちゃんに連絡する。
数分後、ドアが思いっきり開く音が聞こえた。

1「おいおぃ!?左馬刻さんよぉ!!隠れてないで出てこいよ!!」

『((…誰。』

2「チッ…留守かよ。今日という今日は奴をぶっ潰してやろうと思ったのによ!!」

『((怖い…早く行って!』

?「おい。人のテリトリーにズカズカ上がって良いと思ってんのか?クソ餓鬼。」

3「あ、碧棺左馬刻っ!」

?「左馬刻が血相かいて電話してきたかと思ったら…。あなた達、人の家に上がる時はマナーってもんがあるでしょう?」

4「お、おいっ!警察が来るなんて聞いてねぇぞ!」

『((銃兎さん!』

?「自ら、獲物になりに来るとは。珍しい奴もいるのだな。」

5「ヨコハマディビジョン集合かよ!クソッ」

左馬刻「生きて帰れると思うんじゃねぇぞ。」

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おっふ - え、、続きをください。(土下座) (2019年7月13日 8時) (レス) id: dfac6954d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アクア | 作成日時:2019年2月12日 23時

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