【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

35☆洞潔さん ページ35

あ、起きたよ！Aちゃん、大丈夫？

ナツメちゃん、アヤメちゃん。

私は起き上がった。

「大丈夫か？気分はどうじゃ？」

おばばさんが声をかけてくれた。

「大丈夫・・・。です。あ、他の人は大丈夫かな？」

布団から出た。

「酒呑くんと洞潔がまだ寝てるけど、生きてるから安心して。」

トウマが教えてくれた。

おばばさんの話によるとあのあと、私も酒呑童子も洞潔も倒れていたので、
誰が勝ったのか分からなかったという。

二人の布団に目をやると、ハルヤと知らない男の人が寝ていた。

「あれ？洞潔さんは？」

ナツメちゃんはきょとんとしていたが、そのうち納得したように笑って

「あの人が洞潔の人間のときの姿だよ。」と言った。

正直、鬼の時と全然にてなかったんだけどそれはハルヤもか。

「う、あれ、ここどこだ？」

ハルヤが目を覚ました。

すると次の瞬間、洞潔さんも「ん・・・？私は？」と言って起き上がった。

「ははは、二人とも息ぴったりだな！」

そういってアキノリが笑うと、みんな笑った。

「確かにすごいコンビネーション。」とアヤメちゃん。

ハルヤはきょとんとしていたが、そのうちはっとしたようだ。

「洞潔っっっっ！」

洞潔さんに抱きつくハルヤは少し泣き声だった。

「しゅ、酒呑童子様・・・？」

戸惑った様子の洞潔さんだったが、彼も少し泣いていた。

「大丈夫ですよ、これからまた共に行動しますって。」

「本当か！今まですまなかったぞ、洞潔っっっっ！」

洞潔が復活への意思表示をしたことにより、復活は完了した。

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