SWEET SWEET３ (ページ17)

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曖昧なラブレター(青) ページ17

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安「今日。23時。いつもんとこ」

彼からそう連絡が入ると、あたしはいつもより名いっぱいオシャレをして出かける。

…シャンプー変えたの、気づいてくれるかな。

そんな淡い期待を抱きながら。

ピンポン、

ホテルの部屋の呼び鈴を押すと中からパタパタとスリッパの音が聞こえる。

そしてドアが開く。
すぐにあたしは彼に抱き寄せられる。

安「 …ん、早かったやん」

あ「今日はいつもより早い電車に乗れたから」

安「そっか。風呂いってき。タオルそこや」

あ「、、うん。分かった」

既にバスローブ姿の彼は、あたしが着くやいなやお風呂場に行くようにすすめる。

それであたしは、今日はあんまり機嫌が良くない日だって悟る。

…いつもより激しくなりそうだから、覚悟しなくちゃ。

綺麗に施したメイクも、新しいシャンプーも、有名ブランドのワンピースも、彼はあたしに何の興味もない。

彼が欲しいのはあたしの身体だけ。

それでもあたしは彼から離れられない。

…好きだから。

あ「 …バカみたい」

彼にとってあたしみたいな女は腐るほどいるんだろうな。
特別な1人になろうとすることが、ムダなことなのも分かってる。

虚しい。

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