パラドックス！～吸血鬼×大人気ケータイ小説家～ (ページ4)

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#2　下弦の月を見上げてページ4

■注意■
　本話では桜の散る頃が4月の下旬としていますが、地域によって異なります。

　ただ4月の下旬が丁度良いかな、と思っただけです。

　では本編へ戻りましょう。

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side:Yuuki(悠鬼)
※プロローグから#1までの悠鬼目線

　俺は今日もいつものように保健室に忍び込む。

　最初の頃は足がすくんで保健室に踏み込むのには、かなり時間がかかっていたけど1週間でだいぶ馴れた。

　今ではすんなり保健室に入れる。

　桜の花びらが散る頃。4月の下旬。生温かい風が俺の頬を優しく撫でていた。

　嗚呼……なぜか母さんを思い出す。母さんの手もこんな風に温かかった。

　俺の母さんは俺が幼いときにある事件で亡くなった。

　その時に知ったんだ。赤塚家の秘密。

　赤塚家に生まれたものは人間ではない。吸血鬼だって言うこと。

　ここで簡単に吸血鬼と人間の違いについて解説しよう。

　一番大きな違いは、人間には寿命というものが存在するだろう？いわゆる命の期限。

　それが吸血鬼には無いんだ。つまり、血があれば永遠に生きていける。

　対して人間は食べ物で養分を取る。俺ら吸血鬼はその人間が取った養分が凝縮された血を飲むんだ。

　その方が、効率が良いだろう？

　他の違いと言えば怪我をしたときだ。

　人間は時間をかけて怪我を直すが、俺ら吸血鬼は血があれば数十秒で完全回復&完治する。

　吸血鬼は人間と違ってメリットが沢山あるんだよ。

　だが、それで伴うデメリット。それは……1日130ミリリットル以上血を飲まないと存在事態が消えてしまうこと。

　人間は亡くなっても、骨が残る。だけど吸血鬼の場合、生きていた証はなにも残らない。

　人の記憶からも、消える。

　俺も人間なりたい。そう叶わない願いを胸に抱きながら、下弦の月を見上げた。

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　はい。作者の美矩です。

　皆さんに質問です。本作には占いツクールが出てきますがオリフラ外した方が良いですか？

　コメント欄にてのアドバイスお願いします！