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おつかい ページ5
智side
ｰｰｰｰｰｰｰ
買う物を描いた画用紙を小さく折り畳んで、青色のリュックを背負って先に玄関に行ってしまったまーくんを追いかける。
A「さと、この中にお金が入ってるからコレでお買い物をして来てね？」
首にかけるポーチをママが持って来てくれて、
まーくんにも色違いの緑色のポーチを首に掛けていた。
A「疲れたらこの中にあめ玉を入れてるからさとと仲良く食べてね？約束だよ。」
智＆雅紀『はい！行って来ます！』
玄関の外はまだ雨が降っていて、少し心細くなっちゃった。
雅紀「にぃ？カエルの歌歌って？」
手を繋いでいるまーくんのリクエストでカエルの歌を歌いながら商店街までの道を歩く。
雨だからなのかな？
いつもおじいちゃんやおばあちゃんが座ってお話をしている公園の近くの花壇には誰も居なくて、青や赤っぽいアジサイのお花がキラキラの雨粒を付けて咲いていた。
商店街に着くとお店とお店の間にある大きな長い屋根が雨を弾いて歌っていた。
雅紀「このぼうし暑いねぇ。
…‥あっ！にぃ！くつ屋さんあったよ！」
レインコートの帽子を脱いで一息ついたまーくんは、
くつ屋さんを見つけて走って行ってしまった。
智「まーくん！走ったら転んじゃうよ！」
やっとまーくんに追い付いてまた手を繋ぎ直して２人でお店の扉を押した。
ｶﾗﾝ♪…ｺﾛﾝ♪…
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作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年9月7日 16時
