いよいよ ページ20
翔side
ｰｰｰｰｰｰｰ
ミサトさんが来てくれて内診後に２人のスタッフさんも部屋に来て、
本格的に出産が始まった。
Aがスタッフさんに囲まれると智の顔が強張ってしまって、不安そうに俺の所へ来た。
腕の中で双子が出て来るのを見届ける事なく眠ってしまった雅をソファーに寝かせて、智を抱っこした。
少し緊迫した雰囲気や、
Aが涙を流しながら痛みに堪えているのを智はジッと見詰めていた。
智「…パパ？…さとの時も痛かったかなぁ？」
ポツリと聞いてきた智｡
翔「そうだね。パパも初めての子供でドキドキしてたから…‥どうだったかな…。
痛くてポロポロ泣いてたと思うよ。
でもね？ママは強いなぁって思ってた。」
智「なんで？」
翔「凄く痛そうだったけど、
『智を抱っこするんだ！』って頑張ってたよ。
智は、のんびり屋さんで予定日の２日後に生まれてきたんだよ。
ママはね？パパに似て怖がりかもねって笑って、
お腹の外は楽しい事ばかりだよーって
生まれてくるまでずっと智に教えてあげてたんだ。
智も弟たちに沢山楽しい事を教えてあげてね？」
少し眠たそうに目をこすっているけど、
『応援する！』ってAの頭の方で声をかけ続けていた。
ミサト「頭見えてきたよ！もう一回強く息むよー！」
A「ﾊｧﾊｧ…ﾊｧ…んんっっーー！！
いったーい！…ﾊｧ…ﾊｧ…。」
ミサト「肩が出るよ。…ゆっくり呼吸してね。」
A「っ!…んー。ハァッ‥ハァッ…ふーぅ…。」
ォギャー！
ミサト「よしよし。頑張ったねー！」
凄く小さな男の子が産声を上げた。
智も嬉しそうにニコニコして、Aの頭を撫でていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 588人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年8月23日 16時
