【銀魂】【続】男装やめても一般人になれなかった件

第五十四訓 ページ6

「…Aさんこの2人幽霊じゃないですからね」

『えっ何で私の考えてる事わかったのエスパーかよ伊東かよ』

「口に出てましたよ…つーか伊東じゃないです志村です」


…マジか…幽霊じゃなかったのか…


もー、小太郎さぁ…あーゆう思わせぶりなこと言うのやめてよねぇ。黄泉帰ってきたとか。

私みたいな奴が本気にしちゃって、馬鹿にされるだけなんだから！恥ずかしくなるだけなんだから！！


『足があるから可笑しいな、とは思ったんだよ！？』


「…Aさんって意外と馬鹿だったんですね」


待って今ものすごくメガネくんに馬鹿にされてる気がする。


…いや、されてた。


真っ正面から馬鹿って言うとか、馬鹿にしてるよね絶対。


わー、今日一日で何回馬鹿にされたら気が済むんだろ…


ドゴォォン



…え


ちょ、今ものっそい音がしたんだけど。


すぐ横で爆発が起きたんだけどォォ！？



「貴様の野望 悪いが海に消えてもらおう」


全然話を聞いていなかったのでよく分からないが、この爆発は小太郎の仕業らしい。


「江戸の夜明けをこの眼で見るまでは死ぬ訳にはいかん。貴様ら野蛮な輩に揺り起こされたのでは江戸も目覚めが悪かろうて。

朝日を見ずして眠るがいい」


小太郎が刀を前に出し決めゼリフ的な事を言う。



「眠んのはてめぇだァァ！！」

「ふごを！！」

…が、小太郎はぐらさんに見事なジャーマンスープレックスを決められ、一瞬でかっこ悪いシーンになってしまった。


「てめ〜人に散々心配かけといてエリザベスの中に入ってただァ〜〜？」


すると、メガネくんの方からも地面を這うような声が聞こえてきた。


「ふざけんのも大概にしろォォ！！」


そして近くにあった丸太で小太郎を思いっきり殴り飛ばした。



…え、何、どういうこと。


全くもって状況が理解できない。


もう私の頭はキャパオーバーです。


…とにかく。


只今メガネくんとぐらさんにジャイアントスイングを決められてる小太郎に一言。


『…ご愁傷さまです』


…いやー、でも見事なプロレス技だったなぁ。


私もプロレス技を極めようかな〜なんて。



…すると。


ズズズズズ


ド ン




…え゛



「うわァァァ！！」



…この船より幾分か小さい船が、突っ込んで来たんですけどォォ！？

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