第九十七訓 ページ49
「こりゃあ面白い」
すると、破壊神が呟いた。
「たかだか酒一杯のために夜王に喧嘩を売るとは、地球にもなかなか面白い奴がいるんだね。ねェ鳳仙の旦那」
破壊神は鳳仙の背後に移動し、鳳仙の肩に手をおく。
ゴォッッ!!
『…え』
何が起こったのか理解するのに数秒がかかった。
…何と、鳳仙が破壊神の後ろにある柱を素手で割ったのだ。
そして、何故か私は…
「お〜コワッ。そんなに怒らないでくださいよ」
破壊神の小脇に抱えられ、鳳仙の攻撃を避けた破壊神の隣にいる。
「神威…貴様何が目的だ。わしの命を獲ろうとした次は、童を手助けし日輪の元まで手引き。
…そうまでしてわしの邪魔をしたいのか…それとも、童の姿を見て遠き日でも思い出したか。病の母を捨ててきたお前が、罪滅ぼしでもする気になったとでも…クク…」
「……フッ、何を世迷い言を。夜王を腑抜けにした女…一体どれ程の女かと思えば、ボロ雑巾に縋るただのみじめな女とは。吉原の太陽が聞いて呆れる」
破壊神は、一瞬俯いたが、すぐにいつもの調子に戻った。
「違うんだよ、俺の求めている強さは。こんなしみったれたものじゃない」
「…妹だろうが親父だろうが、構わずブッ殺す。そういう奴かい」
すると、銀時がそう言う。
「皮肉じゃねーか。血が繋がっていても妹を殺そうとする兄貴もいりゃ、血は繋がっていなくとも母子より強い絆で繋がってる連中もいる。
どっちが本物の家族かなんて知りゃしねーがな」
「……」
破壊神は、不気味なほどの笑顔で銀時を見つめていた。
「面白いではないか。その絆とやらの強さ、みせてもらおうではないか」
銀時は、そう言った鳳仙の方を見る。
「貴様がわしの鎖から日輪を解き放てるか、わしが奴等の絆を断ち切れるか…勝負といこうではないか」
二人はそれぞれ、木刀と傘を構えた。
・
『何で私を助けたの…?』
銀時と鳳仙の戦いを見ながら、呟く。
少しの沈黙の後、破壊神は答える。
「何で、って…俺が助けなきゃアンタ、さっきのに巻き込まれて死んでたよ?」
破壊神は相変わらずの笑顔だった。
…確かに、この怪我じゃあ避けられず、倒れてくる柱の下敷きとなっていただろう。
でも。
『質問の答えになってない』
私の知る限り、破壊神は人を助けたりなんてしない。
「……俺と
…ちょっと待て。
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ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時