第九十三訓 ページ45
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「鳳仙は吉原で腐って死んでいく事を日輪に強いたんだ。…いや、日輪がそれを選んだと言っていい。
君を、護るために」
…そ、そんなに深い話だったとは…。
とにかく、鳳仙って奴、最低な奴だな!!
「それでも、君は
そんな破壊神の言葉とともに、晴太君は前に進み、扉に手を伸ばした。
その時。
「帰りな」
中から声がかかった。
…それは、おそらく日輪さんの声なのだろう。
「かっ母ちゃん!!母ちゃんなのか!!」
晴太君は確認するようにそう言い扉をドンドン叩く。
「開けてくれよ!!オイラだよわかってんだろ!アンタの息子の晴太だよ!!」
晴太君は日輪さんに呼びかける。
だけど…
「私に息子なんていやしないよ。あんたみたいな汚いガキ知りゃしない」
日輪さんはつき放すようにそう言った。
「何で汚いガキって知ってんだよ」
だが、晴太君は諦めない。
「オイラがいつも下からアンタを見てた時、アンタも…オイラのこと見てたんだろ。何度叫んでも答えてくれなかったけど、ホントはオイラを巻き込むまいと、必至に声が出そうになるのを我慢してたんだろ!!」
「……」
日輪さんは何も言わない。
「…オイラ…何にも知らなかった。母ちゃんがこんな所で苦しんでるなんて。何でオイラばっかりこんなに不幸なんだろうって。全部オイラを捨てた母ちゃんのせいにしてた…」
晴太くんは、扉に手をつく。
「オイラ…何にも知らなかった。何にもわかっちゃいなかった。母ちゃんが、ずっとオイラの事護っててくれたなんて」
その声は、震えていた。
「…今度は、オイラが母ちゃんをここから救い出す!オイラが母ちゃんを護る!!」
そして、扉に体当たりをしだした。
「
「やめとくれ!!」
晴太くんの声を遮って日輪さんが叫ぶ。
「かっ…母ちゃん」
「あんたの母ちゃんなんてここにはいない。そう言ってるだろ…」
呆気にとられる晴太くんに構わず日輪さんはそう言う。
すると。
「そんな事あるまい」
後ろから、声がかかった。
「そんなに会いたくば会わせてやろう。このわしが」
この人、まさか…
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ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時