第九十二訓 ページ44
そう叫んでも破壊神は顔を近づけてくる。
ほ、ほんとにやめて!
こいつ、無駄に整った顔をしてるから、心臓に悪いんだって!!
「フッ」
すると破壊神は、慌てふためく私を見つめ、鼻で笑った。
『…へ』
「いやぁ、あまりにも間抜けな顔をしてるから」
破壊神は悪びれる様子もなくそう言った。
は、はい!?
ま、間抜けって…
『面と向かってそんな事言います!?』
どんだけ常識ないのこの人!!
しかも笑顔だから、余計ムカつく…!!
そして、私はイライラを込めた拳を破壊神の顔面に思い切り放った。
…だが。
『ッ!』
簡単に受け止められてしまった。
「まあ、そう怒んないでよ」
じゃあ怒らせるようなこと言わないでよ!!
「───俺もキレちゃうから」
ッ!?
すると、急に私の拳を受け止めている破壊神の手の力が強くなった。
『痛い痛い痛い!!』
その痛みに顔が歪む。
「ッ、お姉さん!」
破壊神の手には、血筋が浮かんでいた。
相当力を込めているのだろう。
『ッ、』
…本当に痛い。拳の骨が砕けそう。
『いっ…た、ッ』
私が涙目でそう言うと、パッ、と拳が解放された。
拳は、ものすごく赤く充血していた。
離された今でも、ジンジンと痛む。
「お姉さん、大丈夫!?」
晴太君がそう言って駆け寄って来てくれた。
あぁぁ天使…。
「ま、茶番はここで終わりにして、」
…ちゃ、茶番…!?
「思い出したよ。君、団子屋のあのうるさい女でしょ」
『う、うるさッ…!?』
…こいつ、人を怒らせる才能でもあるのだろうか。
「さ、行こうか」
すると、破壊神は怒る私にお構いなく、前を向き歩みを進めていった。
その向こうには一つの扉があった。
その扉に反応したのは晴太君だった。
「こ…ここに母ちゃんが」
…何と、この扉の先に日輪さんがいるらしい。
「…八年前、君を逃がそうと吉原から脱出し、鳳仙に捕まった時から、君の自由と引き替えに日輪は自由を奪われた」
破壊神は、語り出した。
…って、あれ?
壁の修理代の話、どこいった!?
「花魁なんて名ばかりのただの飾りさ。」
だが、この空気でその事を言えるほど私は空気読めない奴じゃない。
修理代のことは今は諦め、黙って話を聞くのが得策だろう。
***
200票ありがとうございます!!。゚(゚^ω^゚)゚。
只今勉強に追われてまして、更新が全く出来ていませんでしたが頑張っていこうと思います。
これからもよろしくお願いします!
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ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時