第九十訓 ページ42
そんな時、またまた大勢の百華達がこちらにやって来た。
「日輪様の元へいかせるなァ!!ここで何としてでも食い止めろォォ!!」
そうやって叫びながら私達に刃を向ける百華達。
その言葉から、日輪、という遊女はとても慕われていることが伺えた。
──この人達は、日輪さんを守るために命を張って戦っているんだ。
その姿が過去の自分に重なって見え、胸がドクン、と鳴る。
…でも。
「しつこいなー」
そんな百華達も、目の前の男の手によって無惨に殺されていく。
その光景を見つめ、何も出来ない自分がひどく情けなく感じた。
「女を殺すのは趣味じゃないんだよ。女は強い子を産むかもしれないだろ。…まァ、君らの子供には期待できないが」
冷酷な笑みで次々と百華達を手にかけていく男。
「やっやめろォォ!お前そんなに人を殺して何が楽しいんだ!!何でそんなヘラヘラして人を殺せんだよ!」
晴太君は、近くにあった柱に身を潜めながら顔を青ざめてそう言う。
「ひどいなァ、君のためにやってるのに。それにコイツら君のお母さんを吉原に閉じ込めてた連中だよ」
「頼んだ覚えはねェやい!!」
「
「逆に言えば俺が笑いかけた時は殺意があるととってもいい」
男はそう言って晴太君に笑いかける。
それに晴太君と一緒に私も肩を震わせた。
そして、晴太君は素早く柱に隠れた。
…こんな時言う言葉じゃないけど、すごく可愛いです。
「冗談だよ。俺は子供は殺さない主義なんだ。この先強くなるかもしれないだろう」
…ホント、この人コワイ。どんな環境で育ったのか考えられないよ。
「おいでよ、君も笑うといい」
柱に隠れる晴太君にそう呼びかける男。
…これだけを聞くと、いい言葉のようなんだけどね…。
「お母さんに会うのにそんなシケた顔してちゃいけないよ」
そう言って歩き出す男に、晴太君は躊躇いながらついて行く。
「…あ、君動けないんだっけ。んー…俺担ごうか?」
男は、思い出したように私の方を振り返った。
…ホント、この人ズレてるよね。担ごうか、なんて言われたの初めてだわ。普通ここはおぶろうか、とかなのに…私は米俵かよ。
…まあ、この人に常識求めたって無駄だろうけど。
『遠慮します…』
とにかく断った。だってこの人怖いもん。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
872人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニコぱー(プロフ) - そのへんの伊藤さんさん» ありがとうございます!!大変お待たせしてしまいすみませんでした!!これからも更新続けていく予定なので、お待ちいただけると嬉しいです。これからも頑張りますね!応援よろしくです! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - Hi!さん» 大変お待たせしてしまいすみません!!これからも、ノロマながらも更新は続けていく予定なので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年6月11日 20時) (レス) id: 89c1843be5 (このIDを非表示/違反報告)
そのへんの伊藤さん - 続き気になります!更新頑張ってください! (2019年5月30日 16時) (レス) id: 82ec169f6c (このIDを非表示/違反報告)
Hi! - 待ってまーす (2019年5月11日 20時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!(`・ω・´)ゞこれからもよろしくお願いします!! (2019年3月24日 15時) (レス) id: 2e80244575 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニコぱー | 作成日時:2018年9月15日 21時