【銀魂】【続】男装やめても一般人になれなかった件

第五十三訓 ページ5

「エリザベスゥゥ！！」

メガネくんが叫ぶ。


『う、うそォォ！？』


私も叫ぶ。



「オイオイ、いつの間に仮装パーティ会場になったんだここは

ガキが来ていい所じゃねーよここは」


切った張本人…晋助はそう言う。


やっと晋助見つけたァァ！ていうか今ボール返せとか言える雰囲気じゃねええ！


「ガキじゃない」


…すると、切られたエリザベスの下半身から声が。


その直後、晋助が斬られた。


「桂だ」


『え、ぇぇえええ！？』


切られたエリザベスから小太郎が出て来て、小太郎は晋助を斬って…うぇええ！？

どゆこと…！？


「晋助様ァァァ！！しっかり！晋助様ァァ！！」


すると、また子ちゃんと、…誰か知らないおっさんが来た


私は呆然とするばかりだ。


「…ほう。これは意外な人とお会いする。こんな所で死者と対面できるとは…」


知らないおっさんが何か喋りだした。


…ししゃ？死者？…え、死者！？


死者って…小太郎のこと！？


死んだの！？いつ！？


じゃあ目の前にいる小太郎は…幽霊！？





「この世に未練があったものでな。黄泉帰ってきたのさ」


マジで幽霊なのぉぉお！？


『うっそマジでか握手してください！…あ、幽霊だから触れないのか…？』


「かつての仲間に斬られたとあっては死んでも死にきれぬというもの。なァ高杉 お前もそうだろう」


『え、無視？』


小太郎に無視された


昔から結構酷いとこあるよね小太郎は。



「クク…仲間ねェ。まだそう思ってくれていたとは…ありがた迷惑な話だ」


そう言いゆっくり起き上がる晋助。


『い、生きてたァァ！？』


え、さっきスパーンって胸斬られてたよね！？

おもっきし斬られてたよね！？


何で生きてんの！？不死身かよ！


ハッ

…もしかして、晋助も幽霊、とか？


『うぎゃぁぁあ』

「Aさんさっきからうるさいです」


すると、メガネくんから注意された。


…すいません。


で、でも目の前に幽霊居たら叫びたくもなるよね。




そんな事を思っていると。


晋助は、斬られた胸のあたりから何かを取り出した。


『…ッ！』


「まだそんなものを持っていたか」


小太郎も懐から取り出す。


────半分切れた松下村塾の教科書を。

「お互いバカらしい」


…マジか…。


実は私も懐の中に半分切れたそれを持ってたりするんだけど…


お揃いかよ！しかも三人揃って半分切れてるとか…お揃いかよ！！


…ていうか幽霊二人が喋ってるの、シュールすぎる

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