【銀魂】【続】男装やめても一般人になれなかった件

第五十二訓 ページ4

『取り敢えず、ボールを返してもらわないとこの船から出れないし…晋助を探さないと』


そう言い、立ち上がる。


ドォン ドォン ドォン



『…それにしてもさっきからこの爆発音は何なんだ』


いやね、晋助が乗ってる時点でただの船じゃない事はわかってましたよ？

また子ちゃんなんか思いっきり銃発砲してたし。バンバン撃ってたし。


…待って、もしかしなくてもこれ、巻き込まれちゃってる系…？


一般人じゃ絶対に関わる事のないような案件に首どころか全身突っ込んじゃってる系…？



………。



あれ、私ただの団子屋だよね？


ただの一般人だよね？


ただの雪野さんだよねぇ！？



…もうやだ…帰りたい…


帰ってお風呂入りたい…寝たい…



うわぁんでも子供達と約束しちゃったし！



さっさとボール取り返して帰ろう！！



『晋助ーー！！どこー！？いるなら返事してぇぇー！！』


小走りしながらそう叫ぶ。


…すると。


『んぎゃッッ！？』


…船が傾いた。


『えっ待って待ってどーゆう事ォ！？

あっ、ちょ、白菜が！あ、レタスも！あ！全部！全部転がってくぅぅ！！』


白菜も食べかけのレタスも全てレジ袋からころりんしていく。


『ちょ、あ、あぁ〜〜〜！！私も転がるぅぅ！！…あ゛いでッッ！！！』


挙句の果てに、自分まで転がり後ろの壁に頭を激突。


…痛い。



…取り敢えず外に行こう！


この際ボールなんていい！また買えばいいんだから！


早く船から脱出を…！


そう思い、外を目指す。


…フライパンと丁度手元にあったネギを持ち。








・









・









『ん゛ん！？』


外に出てみるとあらびっくり。


船が空を飛んどるやないかーーーい



『待って…脱出できないじゃん…脱出したら死ぬやん…』

船から下を見下ろし、絶句していると…


「エリザベス！！こんな所まで来てくれたんだね！！」


そんな声が聞こえた。


え、エリザベス！？それにこの声…



『メガネくん！？エリザベスも！！』


急いでメガネくん達の方へ駆け寄る。


隣にはぐらさんもいた。


無事だったんだ…！


…そう歓喜していると。



バシュ



『……え』



…エリザベスが目の前で真っ二つになった。

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