××イタズラしちゃ、メｯ！！××【及川徹】【二口堅治】【ハイキュー】

イタズラ禁止令29 ページ32

及「黙ってればいちいちぐちぐち言いやがってさ、それって自分の事を他人に押し付けてるだけだろ」


母「ｯ？！」


及「飽きたら捨てる？何馬鹿なこと言ってんの？そんなのアンタだってそうだったんじゃねーの？」




母「そ、んなわけッ……」




及「自分も同じ事があったんだろ、どうせ」



母「ｯ……」





お母さんは黙り込む




そして、眉を下げ、嫌そうな顔をして口を開く





母「……………………私だって、Aを授かった時は嬉しかったわよ、でも…」




お母さんは手をぐっと握りしめる



母「あの人は私達との間に生まれること子を望まなかった！！お腹に子供が居るのに私を殴った！蹴った！叩いた！」





憎しみが溢れる表情で叫ぶ




母「こんなの私のせいじゃない、私が暴力受けるのも、私のお腹にいる憎たらしいコイツが悪い、全部全部コイツが悪い！！」




母「だから私はコイツを痛めつけた、浮気した！！コイツがわるいからd((及「黙れ！！！」はｯ？！」








及「そういうの、自己満足だから、暴力の恨みで浮気したり、Aちゃんを痛めつけたりして、本当に最低。」







「行くよ」と、私に声をかけて歩き出す及川さん








貴「あ、ま、待って…」





私は立ち止まって後ろを振り向く





貴「お、お母さん、私を………愛しててくれたんだよ、ね？あ、りがと………」


母「そんなの、もう冷めてるわよ、早く行けば、こんな最低な母親の元なんて、もう帰ってこないで」


貴「うん」






お母さんでも気づいてる



ちゃんと自分の悪事に



だから、後悔しないように、もう一度、ちゃんとお礼を言う







貴「お母さん、ありがと」

母「………。」







無言のまま、背中合わせに歩き出す私達



もう、会うことはないのかもしれない、けど







私は、前を向いていたいと思った。

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