12 進化。 ページ12
三間side。
スペイン戦で自分について考えて考えまくりました三間A!!!
先日、ノアから「お前はその時点で、潔世一よりも0.5歩出遅れているぞ」と言われ、悔しくて死にそうな中練習しまくりましたが11位以内には入れずじまい。
スペイン戦は完全に見取り稽古に徹していた。
他の選手の動きを私に変換して、埋められない場所をどう近付けるかをひたすら考えて、脳内をシンプルにまとめながら試合を見ていた。
「、、、、、」
ああクソ悔しい!!!試合前はカイザーに散々煽られたし、先程試合に出て言った潔からもマウントとられたし!!!
テメェらの股間蹴りあげてやろうか!?!?!?と脳内でブチギレる。
私だって出たかったよ!!!
0.5歩出遅れてるなら、1歩、1.5歩、他よりも早く反応してやる!!!!
そのために必要なのは超 越 的 視 野!!
「(盗むぞ)」
(((試合は割愛)))
・ 謎。
潔side。
試合が終わり、俺はベンチに座ったままのAの前に立った。
「結局、出番は無かったみたいだな」
そう一言かけると、Aは両手の指をきゅ、と絡めて、その手に力を込めた。
ここからいつもの反撃が来ると思ったが、今日は違かった。いつまで経っても動かない口。聞こえない声。そんな態度にイライラする。
「悔しすぎて言葉も出ねえ?」
俯いて、前髪で見えなかった顔が、顔を上げることで見えるようになる。
「ッ!」
笑ってる、、、!?
「んふふ、」
それは、恍惚と言うべきか、なんとも嬉しそうで楽しそうな笑顔だった。そして、その中で細められる真っ黒な目が俺を捕える。
「君たちの試合、分析したよ」
コイツ、、、
「めっっっちゃ、楽しかった!」
「エッゴ、、、、!」
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作者名:co2 | 作成日時:2023年10月9日 22時