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二階堂side。
「勝ってんな、Aさん」
隣に座る不破が俺にそう言う。
Aは順調に中ている。
ブレない。
やはり、Aが弓を引く姿を見ると、幼い頃の思い出がフラッシュバックする。それはこんな時でも変わらないようだ。
「よーし！！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
皆中。
拍手が起こる。多くの人の視線はAへ行ったと思う。だって、群を抜いて上手いから。
Aは予選を突破した。
・
水景side。
無事、予選を勝ち進んだ。安堵の息を吐いて、深く呼吸をした。
「A！」
その時、突然声をかけられて肩が揺れる。
「げ、柳瀬」
声でその人物が誰か予想が着いて振り返ると、やはりそこには柳瀬がいた。
「げってなによ！？アンタ、もうちょい大会の緊張感ってモノをねぇ！」
「そんな大声出してる君が一番緊張感無いよ」
「はあ！？」
「けどまあ、、勝つよ、絶対。そろそろ準決勝だし、また決勝でね」
「！！望むところ、、、！」
・
水景side。
「起立！」
「始め！！」
「第二射場＿＿＿＿＿」
同じ射場に立つ四人の名前が読み上げられていく。会場全体に緊張が走っていく。
「風舞高校、水景選手」
ｶﾝｯ
ﾀﾝｯ
中てる選手もいれば、外す選手もいる。
中てる。絶対。
ｶｼｬﾝｯ
ﾄﾞﾝｯ
「(あれ)」
でも、外したら。
ｶﾝ
ﾀﾝ
私には、外しても支えてくれる仲間が
「(いない、、、？)」
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作者名：co2 | 作成日時：2023年6月12日 23時
