検索窓
今日:21 hit、昨日:29 hit、合計:28,126 hit

59 ・ ページ13

no-side。




「中学の二年の終わりに遅気にかかったんだ」




「っ、、、!?」




「怖かった。不安でどうにかなりそうで、中学三年で部活に出なかったのはそれが理由。それと、風舞に来たのも」





「毎日、治らなかったらって考えただけで泣く時もあった。同時に、そんなに弓が好きだったのか、って驚いたけど」





「、、、弓を好きになった理由は、二階堂だ」







「逃げたのかもしれない。けど、捨てたつもりも、捨てるつもりもないよ」












「_____だって今も、前みたいに君と話したいって思ってる」









「ッ!」




二階堂はまた零れそうになった涙を堪えて、拳を膝の上で握り締めた。





「(今更、なんだよ、、、ッ)」











「うん、なかなか収穫のあった合宿じゃった」

「はい。来たかいがありましたね」





水景に対して、二階堂は一向に受け答えをしてくれない。蟠りはまだある。それでも、停滞していた関係が動き出したのは確かだった。









最終日の練習も終わり、日が暮れ始めた頃。





「も、もし宜しければ、、、俺と付き合って下さいっ!!」




「わ、告白。やっぱ好きだったんだね」

「みたいっすね」







「ごめんなさい、、、今は仲間たちと、大切な時間を過ごしたい」





妹尾にフラれて、先輩二人に飛びついている大田黒を見て、皆苦笑や微笑みを浮かべていた。







水景は二階堂の背に声をかけた。






「二階堂」




「、、、」




ゆっくりと振り返った二階堂へ、水景は弾けるような笑みで言ったのだ。





「またね!」






「!」















『またね!永亮』

60 息合う場所。→←58 ・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:ツルネ , 二階堂永亮   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:co2 | 作成日時:2023年6月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。